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2016年12月18日04:53

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神風や五十鈴の河の宮ばしらいく千代すめとたてはじめけん 皇太后宮大夫俊成

神風や五十鈴の河の宮ばしらいく千代すめとたてはじめけん
 皇太后宮大夫俊成
 入道前関白家百首歌よみ侍りけるに
 新古今和歌集 巻第十九 神祇歌 1882

「五十鈴川のほとりにある内宮の宮柱は、いく千年たっても澄んでいる五十鈴川の流れとともに、神が、いく千年お住みになるというので、神風が吹いて川波がたつように、立ち始めたのだろうか。」『新日本古典文学大系 11』p.548

長秋詠藻[藤原俊成の家集]「右大臣家百首 神祇」、治承二年(1178)七月詠進。
玄玉集[建久二年 (1191) 頃に成った私撰歌集で撰者未詳]神祇。
入道前関白 藤原兼実。
宮ばしら 伊勢神宮の社殿の柱。
すめ 「澄め」と「住め」とを掛ける。「澄む」は川の縁語。
倭姫命世記[やまとひめのみことせいき 建治・弘安(1275〜1288)のころ、伊勢外宮の神官の渡会行忠(わたらいゆきただ)の撰]では、垂仁天皇二十六年(日本書紀は二十五年)、倭姫命が「…大宮柱太敷立天」と述べて、天照大神を五十鈴川の川上に遷したのが、伊勢神宮の起こり。
伊勢大神宮関係の詠。

藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)1114-1204)定家の父。
詞花集初出。千載集撰者、千載入集三十六首。『六百番歌合』判者。
新古今入集七十二首。勅撰入集四百二十二首。
隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合』では在原行平と番えられている。
小倉百人一首 83 「世の中よ道こそなけれ思ひ入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる」
http://bit.ly/WBaPKp
http://bit.ly/165RuQ6

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