楠美津香さんの一人シェイクスピア薔薇戦争八部作は、今年会場をバラバラに
リチャード２世以外が上演されましたが、ワタシは都合によりヘンリー６世はパス
本日〆の悪党ワンマンステージの標題作を拝観して参りました
美津香さんの一人シェイクスピアには上演演目に偏りがあって、リチャード３世は
ワタシにとって５回目になるのかな
この間に鵜山君演出で純正調も拝観しております
楠さんのみならず、日本における上演回数はこのリチャード�靴�多いのだそうです
ストーリーはわかりやすいし、悪党が主役というところが日本人の好みなんでしょうか
でも登場人物が多く、それが寝返ったり、あるいはリチャードの疑心暗鬼により
味方と思ってたのが処罰されたりするものですから、ちょっと混乱したりもします
まぁ、ワタシは鵜山君の舞台を含めると６回目ですし、その都度小田島訳のシナリオ
も読んでいますし、イアン・マッケラン主演の舞台の映画化もDVDで観ておりますので
登場人物は多くても、結局みんな粛清されちゃうんだなぁということで、特に難解とも
思っておりません
今日も美津香さんの一人何役もこなす舞台を大いに楽しみました
いつも美津香さんは小さな黒板に登場人物相関図を書いて、時折それを参照しながら
わかりやすく物語りを進めていくのですが、今日は最後に「この人はロンドン塔で殺害、
この人は病没、この人はソールズベリーで処刑」などと言いながら次々黒板消しで
消していきます（ヨーク公爵夫人なんか「寿命で多分いなくなります」なんて）
最後にはリチャード３世を残して、これも当然死にますので結局消されてしまう
本当はリッチモンド伯ヘンリーは後のヘンリー７世として生き残るのですが、これも
諸行無常を免れません
いつもながらのギャグ満載の賑やかな舞台でしたが、時としてのモノローグにはシリ
アスさもにじませて、権力欲の虚しさも感じさせます
それなのに今もなお覇権争いは世界中のいたるところで繰り広げられている
男ばかりではなく、ヒラリーさんも蓮舫さんも、小池百合子さんもね
ログインしてコメントを確認・投稿する