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2016年12月16日05:11

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サラ・パレツキー 『セプテンバー・ラプソディ (ハヤカワ・ミステリ文庫)』 山本やよい訳 早川書房 2015年1月刊

2015年2月に読んだミステリ。
サラ・パレツキー 『セプテンバー・ラプソディ (ハヤカワ・ミステリ文庫)』 山本やよい訳 カバー まきお。早川書房 2015年1月刊。2015年2月23日読了。

http://bookmeter.com/cmt/45320563
http://bookmeter.com/b/415075375X
https://www.amazon.co.jp/dp/415075375X

「ヴィクが挑むのは核開発の脅威!?
シリーズ史上もっとも壮大なスケールでおくる注目作

診療所の留守電に「殺される」という女性からの伝言。不吉な言葉を残し行方をくらました女性を捜して――友人の医師から頼みを受けた私立探偵ヴィクは、消えた女性ジュディの複雑な家庭事情を知る。彼女は家出後ろくでもない男と出逢い、薬に溺れた。ジュディにも希望の星があるはずだった。最先端企業で働く息子のマーティンだ。だが、彼も姿を消したことがわかり…家族関係の中に隠された闇にヴィクが鋭く切り込む!」

Sara Paretsky
http://www.saraparetsky.com/

ウィキペディア https://goo.gl/JWkj9v
https://en.wikipedia.org/wiki/Sara_Paretsky

Sara Paretsky (1947.6.8 - )
Critical Mass (2013)

2013年に米国で発表された、シカゴの女性私立探偵 V.I.ウォーショースキー・シリーズ第16作。
季節はまだ真夏の炎暑が続く9月です。

ヴィクが五十代になってもう三冊目かな。相変わらずタフでパワフルです。
682ページもある分厚い文庫本を五日間楽しみました。

原題の Critical Mass の意味をググってみると、原子核分裂の連鎖反応が持続する核分裂物質の最少の質量を指す「臨界質量」のようです。物語の背景に1930年代のオーストリア・ウィーンの放射能研究所が登場しますから、なるほどと思いました。

「ミック・ジャガーが 「無情の世界」 で歌いつづけてることと同じよ、ダードン。
"望んだって手に入るとはかぎらない"」 
わたしは軽い口調を崩さなかったが、内心では怯えていた。」
p.628 51 停電

1969年7月4日に発売されたローリング・ストーンズのシングル盤 "Honky Tonk Women" のB面の曲で、1969年12月5日発売のアルバム Let It Bleed の最終曲だった、現在のステージでも演奏され続けている名曲 "You Can't Always Get What You Want" が引用されていて、高校に入学した1970年にストーンズに夢中になった私はうれしくて、ヴィクへの親近感が増しました。

https://www.youtube.com/watch?v=OagFIQMs1tw
You Can't Always Get What You Want
Let it Bleed (1969)

http://www.saraparetsky.com/ を見てみたら、米国ではもう第17作 Brush Back が発表されているようです。翻訳の刊行は来年以降になるのかなぁ。

追記
第17作 Brush Back (2015) の翻訳
『カウンター・ポイント(ハヤカワ・ミステリ文庫)』山本やよい訳 早川書房 2016年12月20日発売予定です!

http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013412/
https://www.amazon.co.jp/dp/4150753768

福岡市総合図書館にリクエストしましたけど、読めるのは来年になってからだなぁ。

読書メーター サラ・パレツキーの本棚
http://bookmeter.com/u/32140/cat/9673
登録冊数は20冊です。発表年順に並べています。

アマゾンに表紙画像がなくて、
『ガーディアン・エンジェル』
『バースデイ・ブルー』
『ヴィク・ストーリーズ』
の三冊は書影が表示されないのが悲しいですけど、
ご笑覧いただけましたら幸甚と存じます。 
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