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2016年12月08日19:14

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南麻布ランチタイムコンサート〜ダリ展

六本木の国立新美術館で開催中のダリ展が、うかうかしているうちに
来週の月曜で終了ということで、あわてて本日行って参りました
折しも今日は木曜日でありますので、六本木まで行くならその途中に
南麻布セントレホールで毎週木曜に開催されるランチタイムコンサート
も拝聴しようと

今年の5月に入場料が一気に2倍になってからは足が遠のいていまし
たが、今日は増額以降2度目となります
セントレホールに赴くのはコスパがリーズナブルであるか、今日のよう
に合わせ技があるときに限られます

本日のプログラムはミハイル・カンディンスキーのピアノでラフマニノフ
作品集です(旧料金最後の4月に足を運んだときもラフマニノフでしたね)

カンディンスキーと言えば、音楽を絵画で表現した、抽象画の始祖とさ
れるワシリー・カンディンスキーが頭に浮かびます
はたして、本日のミハイル氏のプロフによると「画家のワシリーを輩出
したカンディンスキー家の直系10代目」とのことです
ということは絵描きさんの方は傍系なのですね

ともかく、ミハイル氏(通称ミーシャ)は長身痩躯、真面目一本やりという
感じの方で、ワタシより20歳以上年下なのに頭はお茶の水博士状態
それでも故吉田秀和氏がホロヴィツの再来と評したテクの持ち主らしい
さもあらばのラフマニノフです

まずはプログラムには「前奏曲」と記されている
まさか24曲全曲ではありますまい(1時間半は優にかかります)
弾き始めると、一番最初に作曲された作品3の2嬰ハ短調でした

続いては編曲ものでバッハの無伴奏ヴァイオリン組曲第1番からプレリュ
ード、ガヴォット、ジーグ、チャイコフスキーの子守歌、リムスキー=コル
サコフの熊ん蜂の飛行、クライスラーの愛の悲しみと喜び2本立てという
プログラミングでした

洗足学園で教鞭を取っておられるようで、超絶技巧のコンサートピアニ
ストというよりは、手堅いピアノ教師という印象です(風貌も演奏も)

アンコールはやはり「前奏曲」とだけアナウンスして弾き始めると、第何番
かわかりませんが(覚えていません)変ホ長調の瞑想的な曲でした
(帰ってから調べたら、作品23の6でした)
鳴りやまない拍手に応えて、「もう1曲ラフマニノフ」と(日本語で)言って
これは作品23という事はわかっている、2番の変ロ長調の壮大で華麗な1曲
で技巧を惜しみなく披露されました

終演後に向かうのは六本木なので、ちいバスを使いましたが、これが大間違い
運賃100円という安さに溺れて、時間は30分以上かかりました(広尾から
地下鉄に乗れば3分だったのに)

美術館では平日ではありましたが、展示期間終了間近のせいか10分待ち
かなりの混雑で、群衆の歩みに合わせてしずしずと1時間半かかって結構
な量の展示物(初めての作品が多かった)を拝観しました

15歳ころの、まだ当たり前の油彩による風景画の時代から、ピカソと会って
キュビズム・フォービズムに目覚める頃、ルイス・ブニュエルとの知遇を得て
シュールレアリスムに嵌っていく時代と、ダリの変遷をたどりました
会場では「アンダルシアの犬」も上映されていましたが、待ち時間が長いし
冒頭の悪趣味には付いて行けないのでこれはパス
ディズニーとの共作による「Destino」の方は後半だけ拝観しました
これは全編観ても良かったかな

なかなか興味深い展示会でありました
ワタシが初めて心奪われた「内乱の予感」は展示対象でなかったのが残念

※追記:DestinoはYouTubeにありました↓
 https://www.youtube.com/watch?v=1GFkN4deuZU
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