mixiユーザー(id:17423779)

2016年11月22日05:07

1400 view

いかばかりとしはへねども住(すみ)の江の松ぞふたゝび生(お)ひかはりぬる

いかばかりとしはへねども住(すみ)の江の松ぞふたゝび生(お)ひかはりぬる
 この歌は、ある人住吉に詣(まう)でて、 人ならば問はましものを住(すみ)の江の松はいくたび生(お)ひかはるらん と、よみてたてまつりける御返事となんいへる
 新古今和歌集 巻第十九 神祇歌 1856

「どれほども年は経ていないけれども、長寿の代表とされるこの住の江の松がだよ、二度も生え変わってしまったことだ。」『新日本古典文学大系 11』p.541

住吉 住吉明神。本来は海上安全の神。平安後期から和歌の神として有名。
松 住の江・住吉の名物。
人ならば… 住の江の松が人なら尋ねようものを、住吉明神がこの地に鎮座されてから、住の江の松は幾度はえ変ったのか、どれほど久しくなるのかと。
参考「住吉の岸の姫松人ならば幾世かへしと問はましものを」(古今 雑上 読人しらず)。
参考「久しくも思ほえねども住吉の松やふたたび生ひかはるらん」(拾遺 恋二 藤原忠房女)。
住吉明神の神詠。

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する