昨日二週間ぶりに学校へ。前の週に休講やら祭日があった加減で、久しぶりの登校だったのだが、着いてみるとキャンパスは森閑としていて人気がない。キョトンとしていたら、図書館前にいた女性が曰く「自己推薦者入学試験があるため全学休講ですよ」と。図書館も閉館中、ガックリして帰路についた。
それにしても、「良き禅僧なりたいと高校生が自薦で応募してくるのかしら？」といぶかり、「自己推薦入試って何？」って訊いてみようかと思ったが止めた。
「大学受験に、自薦というのもなんだか変だな？」と思ったのだが、まあ、少子化の波に洗われる今時の私立大学は、どことも学生集めに必死なんだな」と思ったから。
１１月３日から４日間、一年ぶりに数冊のマンガ本と共に息子が帰京してきて滞在していた。普段は音沙汰なしの息子の年１回の帰京だから、いろいろ会話があってもよさそうなものだが、例によって特にない。相変わらず家に居て、TVの前で漫才や吉本新喜劇を「アハハ！」と笑っているだけ。まあ、以前は２、３年に一回の帰京だったのが、ここ３年ほどは年一回は帰ってくるようになっただけマシか。
それでも先の日曜日には朝から興聖寺で坐りに行く私奴に同行し、私奴が坐っている間は一人で宇治川沿いのお寺や神社をウロウロ。坐禅を終えてからは、二人で平等院表参道を歩いたり、さわらびの道方面に戻り十割蕎麦（しゅばく（酒蕎麦）という名の店で、期待以上に美味しかった）を喰ったり、宇治川が眺められる珈琲店で休憩したり。まあ、お互いにあまり口数もなくブラブラと歩いただけだが、彼は彼なりに頭の中に小学生時代に遊んだ光景を思い浮かべていたようだから、「偶には、故郷を思え！」という私奴のヒソヤカナ期待は通じたのかも知れない。
月曜日は、神戸空港から16時過ぎのフライトで北の大地に帰るという息子を送りがてらに、女房殿の希望で神戸市北区の箕谷へ。日本最古（室町期）の民家「箱木千年家」と江戸期に建てられた村芝居小屋「下谷上農村歌舞伎舞台」があって、どうやら女房殿は作句の材料を求めていたようだ。
箱木家の当主が言うには、「先祖は一の谷の戦いの際に義経軍を案内した、その後秀吉の三木合戦の折に三木城に籠城し敗れたため以降は百姓になった」と。住宅開発の進む裏六甲（実際、神戸ダウンタウンまで電車や車で30分程度だから利便性は良い）だが、まだまだ古いものが残されていて隠れ里のようだった。
息子は、最初は「しょうがない、親にお付き合いするか」といった顔つきだったが、結構、いろいろと覗き込んだり、辺りの写真を撮りまくっていて、「おやっ、キャツメこんなものにも興味を示すか」と、少しばかり驚いた。
15時前、空港で「また、帰っておいで」というと、頷いたようなそうでもないような顔をして、手を振ってゲートの向こうに消えた。場内アナウンスが、新千歳は20�僂寮兩磴世塙陲欧討い拭�
写真左：息子が持って帰ってきたマンガ
写真中：下谷上農村歌舞伎舞台
写真右：箱木千年家
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