mixiユーザー(id:787023)

2016年11月07日05:52

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内容以前に「つくる技術」が無いのです

日本でアクションファンタジー系映画が残念な結果になるのは内容の問題だけじゃないんですね
内容の善し悪し以前に「つくる技術」が無いのです

「アベンジャーズ」しかり
ハリウッド映画は綿々と積み重ねてきたテクニックやノウハウ、制作環境によって成立してます
アクションファンタジー系映画にはジャンル特有の「見せ場」が必要です
モノが爆発したり、車がクラッシュしたり、人間が吹っ飛んだり、高所から落下したり…
そのための仕掛けのテクニック、調整や安全対策のノウハウ、準備から撮影までの段取り、さらにはリアルにカッコよく見せるための撮り方などなどなど
ハリウッドはずーっとやってる そのうえにCGがある

日本の場合、イチから工夫するしかないです
もっとも、未知の科学力でつくってるわけでもなく、いまは撮影の舞台裏も公開するので、がんばって真似すればできます

だけど例えば「マトリックス」
10数年前の映画だけど「同じ条件で完コピしてみろ」っても多分できないです
手間がかかるので予算があってもスケジュール的にできないでしょう

もちろん予算はないですし
流行りものを流行ってるうちに出したい日本映画は制作期間も短い
アクションファンタジー系は日本映画のスケールに合わないです

「まあこんなもんで (あとはCGで)」と制作も投げてます
(CGはそこそこできるようになりましたが実写ベースに組み込むのはまだまだ下手ですね)
なのでアクションを撮る土壌がじりじりとしか育たないですね


なんとか日本映画のスケール内で…と頑張る映画もあります

一点豪華主義

例えば「シン・ゴジラ」
非常に内容を特化させた形だから成立しています
「シン・ゴジラ」ってゴジラがビルをガラガラ壊すシーンとか無いですからね
崩れる建物から逃げる人々のシーンもほぼない
ゴジラが戦車とかを破壊するシーンもない
ゴジラなのにwww
もうそれを入れると納まらない
だから会議とか、可能なことだけで緻密に計算して構成してます。

アクション系の成功例では「アイアムアヒーロー」が今年ありました
ゾンビモノとして海外の作品に遜色ない完成度だったと思います
あれはアクションスリラー以外の要素をすべて捨てたので成功したけれど
おはなしはものすごくシンプルになってました
(丁寧なつくりで制作期間はすごく長いんですよ)
あれがギリギリでしょうか?
現状ではあれ以上規模が大きくなるともう無理だと思います

全方位的に大作感を目指すようなのは成立しない
だから荒唐無稽なコミックの映画化とかはそもそも向いてない
コミックを映画にするときの味付けとか以前の問題があるわけです

まぁちゃんと考えて、条件から逆算して頑張る日本映画もあるので
「つくる技術が無い」は言い過ぎたかな?
「苦手」?


コミック映画化、失敗しないシンプルなコツ マーベルCEOに聞く
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=14&from=diary&id=4279159
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