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2016年10月31日04:52

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いつかわれみ山の里のさびしきにあるじとなりて人に訪はれん 前大僧正慈円

いつかわれみ山の里のさびしきにあるじとなりて人に訪はれん
 前大僧正慈円
 百首歌たてまつりしに
 新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1835

「いつの日か私は奥山の里の寂しい所に住みついて、親しい友に訪ねられたいものだ。」『新日本古典文学大系 11』p.534

正治二年(1200)後鳥羽院初度百首「山家」。
あるじ 人に訪ねられる者をいう。
西行の巻第六 冬歌 627「寂しさに堪へたる人のまたもあれな庵ならべむ冬の山里」の境涯を慕い、これに倣おうとするものか。
「山里」に寄せて「世を厭ふ」雑歌。

慈円(じえん 1155-1225)平安時代末期から鎌倉時代初期の天台宗の僧。藤原兼実の弟。
千載集初出。新古今入集九十二首(西行に次ぐ第二位)。勅撰入集二百六十九首。
隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合』では僧正遍昭と番えられている。
小倉百人一首 95 「おほけなくうき世の民におほふかなわが立つ杣に墨染の袖」
http://bit.ly/WUEMmA
http://bit.ly/15WrmqA

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