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2016年10月30日04:52

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数ならぬ身をなにゆゑに恨みけんとてもかくても過ぐしける世を 大僧正行尊

数ならぬ身をなにゆゑに恨みけんとてもかくても過ぐしける世を
 大僧正行尊
 題しらず
 新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1834

「拙いこの身を何が不満であの時恨んだのであろう。曲がりなりにもこうして過ごしている世であるものを。」『新日本古典文学大系 11』p.534

行尊大僧正集「ただ一人かくても侍りけりと思ひて」、三句「恨むらむ」。
とてもかくても ああしてもこうしても。
出家しながらなお世に恨むことがあったのを過分として恥じ、あるがままに肯定する気持になっているのである。
「世を厭ふ」に寄せる雑歌。

行尊(ぎょうそん 1055-1135)平安時代後期の天台宗の僧・歌人。
金葉集初出。勅撰入集四十九首。
隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合』では藤原道信と番えられている。
小倉百人一首 66 「もろともにあはれと思へ山ざくら花よりほかにしる人もなし」
http://bit.ly/SCgPlC
http://bit.ly/1jhuOah

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