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2016年10月28日05:02

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S.J.ローザン 『新生の街 (創元推理文庫))』 東京創元社 2000年4月刊

2009年5月に読んだミステリ。
S.J.ローザン 『新生の街 (創元推理文庫))』 直良和美訳 カバー 朝倉めぐみ 東京創元社 2000年4月刊。2009年5月15日読了。

http://bookmeter.com/cmt/3118386
http://bookmeter.com/b/4488153046
https://www.amazon.co.jp/dp/4488153046
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488153045

「新進デザイナーの春物コレクションのスケッチが盗まれた。次いで五万ドルの現金の要求。“身の代金” 受け渡しの仕事を持ち込まれた探偵リディアは、相棒ビルを援軍に指定の場所に赴いたが、不意の銃撃をへて金は消える。汚名返上のため、ファッション界に真相を探ろうとするリディアとビルだったが…? 名コンビが早春の街を駆けめぐる、新鮮な現代の探偵物語。待望第三弾。 」

「S・J・ローザン
アメリカの作家。1950年生まれ。様々な職業を経て、90年頃から書き始めたミステリで、ふたりの私立探偵、中国系女性のリディア・チンと白人男性のビル・スミスを生み出し、94年に発表した『チャイナタウン』を第一作とする長編や多くの中短編で活躍させている。『ピアノ・ソナタ』『天を映す早瀬』でシェイマス賞、『どこよりも冷たいところ』でアンソニー賞、『冬そして夜』でMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長編賞を、「ペテン師ディランシー」でMWA最優秀短編賞を受賞するなど、現代を代表する私立探偵小説の書き手として高く評価されている。」

S. J. Rozan
http://sjrozan.net/

ウィキペディア https://goo.gl/M4Ivsk
https://en.wikipedia.org/wiki/S._J._Rozan

現代私立探偵小説の旗手 S・J・ローザンの長編を読む
http://www.tsogen.co.jp/wadai/0401_01.html

S. J. Rozan (1950- )
Mandarin Plaid (1996)

1996年に発表されたニュ−ヨークの私立探偵リディア・チン&ビル・スミス・シリーズの第3作。

前作までと同様に美味しそうな食事が色々登場します。
韓国料理のレストランでビビンバを食べるシーンあり。

リディアはコーヒーよりも紅茶が好き。リディアとビルの関係はこの先ど〜なるのか。

2009年5月には第8作『冬そして夜』 Winter and Night (2002) まで出版されていたので、本書以降の展開を期待しながら、しばらく楽しめそうだなぁ、などと思いながら読んでいたことを、思い出しました。

「わたしはビルに電話した。

「おなかが空いてる?」
「きみを食べたいくらいに?」
「わたしは昼食のことをきいたのよ」
「冗談だろ。もう、2時半だ」
「わたしはまだ食べてないもの。おなかがぺこぺこ」
「ぼくはターキー・クラブサンドイッチを食べた。オーヴンから出したてのローストターキー。あの匂いったらたまらないね。カリカリに焼いたベーコンに、汁気たっぷりの厚切りトマト。マヨネーズをたっぷり。ライ麦パンの上に載っけてさ」 

ビルに教えた店に入って、窓際のテーブルに座った。
 … 
山羊のチーズとオーブンで焼いたピーマンをはさんだバゲットサンドイッチ ―--- いつだってターキー・クラブサンドイッチなんかより、ずっとおいしい ----― と、マンゴーティーを注文した…」p.59
 

「「昼飯にしようか?」
「賛成」
「この近所で、行きたい店があるかい?」
「ユニオン・スクエアで食べない?」 

ユニオン・スクエアでは、週に4日、市主催の生鮮市場が開かれる。農家やパン屋、酪農家がさまざまな地域からやってきて、野菜、果物、パン、香草入りの山羊のチーズなどを売る。面白いし、食べ物はおいしい。しかも、戸外だ。 ……

冬を越したばかりの痩せこけたリスが何匹もうずくまり、パリパリしたサワードウ・ブレッドや、ひときわ匂いの強いニューヨーク州特産のチェダー・チーズのかけらが落ちてくるのを待っていた。

いつも持ち歩いているポケットナイフでビルがパンを切り、マスタードを塗って、チーズを載せた。わたしはインゲンのピクルスの瓶を開け、一本取り出してかじった。」p.378

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