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2016年10月28日04:49

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昔より離れがたきは憂き世かなかたみにしのぶ中ならねども 入道前関白太政大臣[藤原兼実]

昔より離れがたきは憂き世かなかたみにしのぶ中ならねども
 入道前関白太政大臣[藤原兼実]
 題しらず
 新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1832

「昔から離れにくいものは憂き世だな。互いに慕い合う粋な仲というのではないが。」『新日本古典文学大系 11』p.533

男女の仲を「よ」というのに通わせて、「憂き世」と自分の仲を男女のそれに擬したもの。
参考「わがごとくわれを思はむ人もがなさてもや憂きと世を試みむ」(凡河内躬恒 古今 恋五)。
「世を厭ふ」に寄せる雑歌。

九条兼実(くじょうかねざね 1149-1207)平安時代末期から鎌倉時代初期の公卿。藤原忠通(1097-1164)の子。藤原良経(1169-1206)の父。
千載集初出。勅撰入集六十首。
http://bit.ly/11NFCja
http://bit.ly/11NFIr1

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