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2016年10月27日04:55

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なに事にとまる心のありければさらにしも又世(よ)のいとはしき 西行法師

なに事にとまる心のありければさらにしも又世(よ)のいとはしき
 西行法師
 題しらず
 新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1831

「いったい何にこだわる心があるので、一旦捨てたのに重ねてまた遁れたく思うのであろう。」『新日本古典文学大系 11』p.533

西行法師家集「素覚がもとにて俊恵と罷[まかり?]会ひて述懐し侍りしに」。
山家集。宮河歌合[西行の自歌合。藤原定家判。文治五年(1189)完成]。
とまる心 執着する心。
さらにしも 出家していても、さらにまた、の意。「しも」は強意。
「世を厭ふ」に寄せる雑歌。

西行(さいぎょう 1118〜1190)平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武士・僧侶・歌人。
詞花集初出。新古今集入集九十五首(最多歌人)。勅撰入集二百六十七首。
隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合』では在原業平と番えられている。
小倉百人一首 86 「なげけとて月やはものを思はするかこちがほなる我が涙かな」
http://bit.ly/19NwbaG
http://bit.ly/14DbHMb

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