身の憂さを思ひ知らでややみなましそむくならひのなき世(よ)なりせば
西行法師
題しらず
新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1829
「わが身のつらさ、悲しさを自覚しないで終わることであろうか。世を捨てるという習俗のない世であったとすれば。」『新日本古典文学大系 11』p.532
西行法師家集。「出家後詠み侍りける」。山家集。
「世を厭ふ」に寄せる雑歌。
西行(さいぎょう 1118〜1190)平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武士・僧侶・歌人。
詞花集初出。新古今集入集九十五首(最多歌人)。勅撰入集二百六十七首。
隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合』では在原業平と番えられている。
小倉百人一首 86 「なげけとて月やはものを思はするかこちがほなる我が涙かな」
http://bit.ly/19NwbaG
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