この日は8/22の台風により長期運休となった多摩湖線の様子を見に行く事にした。何故か案内ではのり面崩壊と言う言葉が全面的に使われていたが、専門用語を使っても分かり辛いと言う印象を受けた。何故土砂崩れと言わないのか気になるが、土砂崩れと言うと大げさな印象となる可能性を考慮しているのかもしれない。事故現場は武蔵大和-西武遊園地間であるが、運休となったのは萩山-西武遊園地間である。八坂・武蔵大和共に最寄り駅から徒歩15-20分程度なので歩けない距離ではないが最寄りの各駅から代行バスがあるので不便は最小限となった。合併を繰り返して現在の路線網となったが、駅の統廃合を行わなかった点がここに来て功を奏した。しかし長期的に運休となると再び統廃合の話が出てくると思われる。
先ずは西武遊園地に向かうが、狭山線・山口線の接続が悪く西武園から歩く事にした。西武園-西武遊園地間は徒歩も案内していたが、地図もなく分かり辛かった。しかし道行く人の後について行くと10分程度で西武遊園地に辿り着けた。西武遊園地は山口線が動いているとは言え人が少なかった。多摩湖線運休の影響がどこまで影響しているのか不明であるが、住宅地はあるとは言え西武遊園地利用客が大半とみられるだけに実態が分かり辛い。多摩湖線ホーム側の入り口は閉鎖されていた。
武蔵大和へ向かうと事故現場は高台であるが、道路の反対側に斜面があるので様子は見えない。しかし保線員や重機があったので場所の特定は簡単である。架線柱が傾いていた事が確認出来た程度であるが、周囲が私有地なので近くまで行く事は出来ない。新聞の記事を見ると車両は101系だけに故障の状況によってはそのまま引退となる可能性がある為心配である。
武蔵大和では代行バスが停まっていた。臨時用なのか観光用のバスが使われていた。またロータリーがないのか道路脇で乗降をしていたので渋滞にならないのか気になる所である。ここから先は萩山までサイクリングロードと並走しているので道に迷う所はないが、事故現場でない所を見ても面白くない。途中の信号が消灯している点が復旧までの長い道のりを感じさせた。
萩山に到着して駅の様子を見る事にしたが、最近の運行形態は国分寺発着の列車の一部が西武園まで乗入れる形となっているが西武園行きの列車は小川方面に引上げている様である。小川で折返す事が出来ないので玉川上水折り返しと思われる。八坂方面に留置線があるのでそこで折返しても良いし八坂折り返しでも良いと思われる。単線ゆえに折り返しは難しい訳ではないはずである。
結局運休区間約5�劼魃�の中ウォーキングする事になってしまったが、見れた部分が少なかったので無駄足と言う印象を受けた。今回の台風は秩父線も当日は停まったが、翌日には点検の上復旧となった。秩父線は災害が多いので集中して設備の強化が図られているが、その分他の路線が手薄になった気がする。今後は広く保線を行き届かせる事が出来るかが重要な問題となる。
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