mixiユーザー(id:2184757)

2016年09月26日22:19

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オレオレ詐欺よりたちが悪い

このニュースを見て思い出したのは、国民年金が発足した当時のこと。

そもそも拠出制の制度なのに、最初の受給者が現れるまで昭和60年。それまでの25年間は一人も受給者がいないのはマズくね?てなことで老齢福祉年金というオプションを付けやがった。

おまけに保険料は月100円。これで将来は安泰。「ほら、年金もらっている人がいるでしょ?ちゃんと払い続ければもっと多額の年金が受けられますよ」をうたい文句に加入者を集めようと必死になっていた。

それでも加入者は伸びず、未納者・未加入者問題は厚生省にとっては悩みのタネ。半分恐怖を煽るようなポスターを作ってみたり、説明会を開いてみたり、もっとも説明会に集まる人は町会や商店会の動員で集まったサクラばっかりだったけど・・・・

さすがに昭和50年代には制度が持たないと国の役人も思ったのだろう。未払部分を補てんできる特例納付を乱発。もうこの時点でアウトだったんだけどね。

景気の良かった時代にたるみ切った社会保険庁は郵政と同様に組合の巣窟と化し、ひどいものだった。モチベーションを失った職員のサボタージュや質の低下により制度の転換期であった電算化の山を越える力は残っていなかった。結果、ご存知のとおりデータの喪失やねつ造、制度の根幹の部分が腐っていることを露呈するに至ったわけで・・・

当時、僕はこれで万事休す。やっと終わるか・・・と思ったものだったが、社会保険庁の解体で水に流そうという虫のいい方法でチャラにしようとしやがった。

僕は当時本当に暴動が起きるのではないかと期待したものだったが、買いかぶりすぎたのか国民はこの制度そのものを信用していなかった。

国民は賢明であった。それは今なお未納・未加入という現実が物語っている。

政府はあの手この手で恫喝し、懐柔しながら国民を騙そうとしたが結果は芳しくないのは皆さんご存知の通りだ。

一見今回の制度改正は喜ばしいことのように見えるが、当時から受給権を取得するに至らぬ被保険者の保険料はタダ取りするつもりでストーリーに織り込み済みで、ただでさえ末期的な年金財政を考えれば自殺行為であることは明白。

もちろん、加入期間が短い分支給額も少なく、国民にとってはメリットは限りなく少ない。姑息な手段で不要な役人の人件費を肩代わりさせるつもりだろうが、そう長くは持つまい。

10年間納めて受けられる年金。その金額を見てもらえれば、その意味が分かってもらえると思うのだが。

■年金受給資格期間、10年に短縮=関連法案閣議決定
(時事通信社 - 09月26日 13:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=4210983
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