mixiユーザー(id:366862)

2016年09月23日14:08

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そういえばドリフターズアニメやるんだよね

という意味ではタイムリーだった九州戦国天羅。



GM曰く



このシリーズを見て九州の戦国時代を天羅でやろうと思い立ったそうで
そうだね、
史実をパロっちゃうというのはこの手の大河ゲーでは全然アリなはずですねぇ、
と忘れていた可能性を思い出させてくれる企画。


主人公というかPC1に設定されたのは立花宗茂さんの立ち位置。
個人武勇譚としては主人公キャラ以外の何物でもないものね…。

PC2はその嫁。

つまり、立花家を中心に修羅の国の戦国に参加してみようという事になります。

…考えてみれば信長の野望とかこういうゲームなのでは。
もちろんSF戦国でやるということがまた別の味を醸し出しますけどね。


時代の流れとしては、

1幕:
大勢力である大友が周りに理解されがたい形で変節を迎え、島津が伊東を食べ始める

2幕:
大友の凋落と竜造寺の台頭、秋月や筑紫の熱い掌返し

3幕:
島津ヤバイ。他全部滅びそう。秀吉早く来て。いや秀吉に九州牛耳られるのもまずい。

というあたりを、
各家を一応オリジナルの家名にしたり(以下の日記ではわかりやすく実際の加盟にしちゃってますが)、
秀吉じゃなくて神宮家が大儀のありかになってたり
という感じに天羅ナイズしてやっていく形。


ちなみに、PC3は(多分)吉岡長増の弟子。大友の繁栄に力を尽くしたいし、そのためには島津を敵に回したくない。
PC4は伊東家の生き残りで、打倒島津を誓っていて、史実通りなら大友に頼って彼を焚きつけるんだけど、今回はシナリオの都合上立花に助けを求めに行く。


という感じでしょうか。

というわけで、
このシナリオでPCがやることを並べるとこんな感じになります。

・立花という1勢力としてウォーシミュレーションというか信長の野望をやる。
・立花家に集結したものとしてのロールプレイをやる。
・色々ルートがあるが、多分最終的には島津か、九州まとめたい神宮家と戦う。
・大友が時代の波に翻弄されるので抗う。


これ、一日で終わるかな!

結果としては、15時間ほどかけて達成度は7割というところでしょうか。
神宮の勢力を一度追い出しきり、
竜造寺と結んだ立花が、大友と足並みそろえて島津と一度休戦状態になったところでENDでした。


各PC,いろいろ持ち寄った設定もあったんですが、
システム的な理由もあって、
やってみると地味に「政治」と「戦争」と「キャラロール」の3種の融合が存外難しく、
例えば「合戦始まっちゃった最中に敵の敵に連絡を取って、焦点となってる戦争当事者以外の別勢力のバランスを変える」みたいな吉岡先生みたいなマネは
我々PLが現代に生きる凡愚であることもさることながら
「合戦と軍略」が意外とかっちりしたルールにまとめられているために
「戦争中は戦争のための判定をする、それについての描写もできるが結果現象はルールに従う」以上の発想をしにくいというかしている暇がない部分があるのですね。
これはある意味天羅だからです。
PCがいる場所が、「大きな時代の流れの中の1カット」であり、
とりわけ戦争・合戦のルールはそれをかなり確定的に表現するためにデザインされている部分が大きい。

「PCたちに変えられたのは、このほんの一局面に過ぎなかった、しかし〜」からの展開を
PC主体で作り支配していくためには、
ルールブックに書かれていること「以外の」行動宣言を自由に発想する必要があるわけです。
つまり例えば
合戦イベントフェイズに「起きること」でなく「起こすこと」を考え、
「軍略」以外の行動宣言をする。とか。


以上は合戦を例にとった現象でしたが
その場面以外でも

大友の軍師の弟子も
伊東さんちから逃げ伸びてきた傀儡の亡霊も
意外と立花宗重自身も、
この「立花家の手番が回ってきました。内政・合戦・外交・どれをやりますか」みたいな
信長の野望感あふれる「国盗りシミュレーション」の可能性の広さに、
自キャラの設定押しのシーンをやってる場合ではなくなっていきます。
(天羅なので、”女性城主”が問題ない関係で、”PC1の嫁”であるPC2が普通に城主となる流れがあり、
彼女は”立花の跡取り”というピッタリとはまった役を最初から最後まで過不足なく貫徹します)

結果として、とりわけPC3と4は
「伊東の残党の振りをして”仇を取ってくれ”と大友を焚きつけ、島津を刺激して九州を荒れさせる」という神宮の目論見が最後に出てくるので、
そこを止めちゃえば大友の延命と伊東の恥辱を雪ぐアレはできちゃうので、

もちろんそれまでに自分の陣営についての行動をとってもいいんでしょうが、
別々の陣営にいすぎると
合流できない関係で合戦に必要なパラメータが確保できなくなる可能性が出てくるばかりか、
多分合戦の量が2倍とか3倍に増えると思われます。


「強いものに仕えよう」とはよく言ったもので、
単独行動を宣言したものは順につぶれていったことでしょう。
……別にNPCに頼ってNPCのパラメータで軍略してもらえばいいのかな!(GMに攻守のダイスをずっと降ってもらう流れ)

私(伊東の亡霊)などは、
怪奇現象を前面に押し出して大友さんにわずかながら影響を出せた気もしましたが、
それでも仇の島津とはあんまり絡めてません。

なんというか、
最終的な敵を「戦争をコントロールし、九州に足を延ばそうとする神宮」であると捉えられるあたりで、
こうなっちゃうと島津は「自然災害」なんですね。
押し寄せてくる津波なので、対処しないといけないし、その対処は迅速な作業であって、津波相手に、なんか叫びに行くことではない。
あるいは外交としていつか島津と折衝しないといけないとして、
その時に島津を憎むPC4の存在が危険なレベルで邪魔になる可能性は高い。

島津をどのレベルで憎むかということですが、
「城主の命と引き換えに民草と部下の安堵を約束したはずなのに、それを全部反故にして皆殺しにされた」という行いを
”戦場の習わし”ということを理解できずに憎悪し続けるレベルということは、
その後利害のやり取り程度で仲直りできるものではないか、
あるいは「仇討ち感情まで含めて」戦場の習わしと納得していて、いざ交渉のころには「それはそれ、これはこれ」と分けて考えられるようになっているか、
どっちかです。

天羅的には後者でしょう。「因縁を操作して人が変わっていく」こと、「替わろうとしないやつは修羅としてNPC化していく」ことがデザインで明確化されており、
じゃあどう変わっていくかといえば、「新しい出会いによって増えた因縁が大事になっていく」ことですから。

……なるほど、しまった逆か。
やっぱり合流は2幕目以降とかの方がよかったのかな。
シナリオ的にもシステム的にも、後半は島津憎しやれるデザインじゃねえ。
1幕目にさっさとやり終えてから変わっていくべきだったんだ、この宿命。

いや、結局変わるきっかけは、立花家の人々からたくさんいただいたんですが、
島津と絡むいとまはあらばこそという感じだったなあ。
とうとう直接そういう話したのエンディングだった。

まあ、とにかく
「替わっていく勢力図」に対抗・対処・国盗り作戦をするという企画コンセプト自体が
もちろん楽しかったということもあり
作業量や選択肢が多かったこともあり
それをないがしろにはとてもできないもったいない、という動きをしている限りにおいて
「展開にねじ込める」ロールプレイはしながらも
「自分だけの因縁(宿命含めて)の描写を目的にした」ロールプレイシーンはほんとやってる場合ではなかった!


代わりといっては何ですが
GMが「PC4傀儡怨霊の、にせもの」をシナリオ内に用意してくれたのは嬉しかった。
私は立花家に頼りに行ったんですが、
神宮くのいちが化けた偽物が大友家に入り込んで腐らせていってた。
このとき仮想敵が島津から神宮に替わっちゃったので
一長一短でしょうが……。


しかし氏のシナリオは
あらゆる方向がとにかく「おなか一杯」というのは
本当にすごい。
データバランスも含めたボリュームの感覚たるや……。
今回もまた敵ヤバかったな。
よく勝てたなああんな連中に我々。
忍法(というかつまり流派)三つ持ったくのいちとか
とうとう60個成功じゃ届かなさそうな金剛鬼とか……。
だから60越えたら振り足し技もってないキャラが出禁になっちゃうでしょってば(笑)!
悪さんがすげえデータ組み終えちゃってたから何とかなったけど……。



ネタメモ

・PC1実父「PC1、あなたは立花に婿入りするので今日から私とあなたは他人です」PC1「いやいやいやいや!跡取り!跡取りですよ僕!?」

・PC2「婿殿、夜更けにそちらの寝所から女の声が聞こえたのだが」
PC1「お化け(頼りに来たPC4の怨霊)が来た怖いヤバイ!!」
PC2「婿殿…いいのですよ英雄色を好むというし」
PC1「違うんだよ!ちがうのおお!」

・偽PC4「お前はもう用済みなのよ」PC4「平静を保てなくなったので大友のお城を生首状態でしばらく飛び回って消えます」

・(前々から大友の殿の側の傀儡がPC4がらみのヤバイ奴だと進言していた)PC3「なんということだ」
同僚「そういえば妖怪がどうとか仰っていましたな。皆、コウイウコトの専門家がここにおられるぞ!あれは何なのですか」
PC3「えっちょっそんな妖怪博士みたいな…いや殿の目を覚ますいい機会なのか…ゴホン、あれはですなぁ(もっともらしいことを言う顔)」

・GM「傀儡が好きな大友の殿はデモデモダッテを繰り返します。家臣として諫める発言をするなら、天下と…話術か帝王学で8個成功してください」
PC2「気合の入れどころだな。25個成功」
GM「えっそれ雷落ちたでしょリアルにこわい」
PC2「いい加減にお目を覚まされよ!!!(ピッシャァン)」
GM「ぎゃああ雷神の娘怖い」

・(軍議)「北港の小倉から神宮入ってくるよな」「連中の介入を防ぐにはやはり小倉を火の海にするしかない」「最後の手段な」

・PC3「小倉に向かう途中で見つかっちゃった!」
GM「敵は布陣を追えているよ」
PC2「おい…ww!行った方がいい?大っぴらに宮に敵対できないし、じゃあ部下の由布さんから野戦仮面を借りて通りすがるか……」
人々「誰だあれは!」「まさか由布惟信…!!」
「正体はばれてないけどそう思われたらダメでしょうw!!」

・序盤に気合の温存などに成功していたPC1「紗那剣舞術で振り足しを可能にし、不動明王拳特級でダイスを増やし、龍虎一天流でそれを全部倍にする。……隋変流!開眼!(実際に立花宗重が作った流派)」
GM「何それなん個成功すんの……!!」
PC1「100個越えた!」
GM「なんだよそれ!…20差で当たりました」
みんな「(なんだよそれ!)」


央華に続く
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