mixiユーザー(id:366862)

2016年09月07日16:12

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未知との遭遇というのじゃないけど

コミュニケーションが取れそうなんだけど
文化形態が全く違ってお互いに努力し合おうとしているみたいな瞬間が結構好きなのは
どっちかっつうとSFの趣味かしら。

土曜日はゴーストハンター02、悪太郎氏GM。3レベルにはなったけど!の巻。
日曜日はBoA3、私GM。プラネタリウムはいかがでしょう?の巻。



先回、マルチクラスで経験レベル3になるという
最近のスケジュールではちょっとした偉業をなした気のしている自キャラのディティクティブ/エクスプローラー。
それによってHPが37、MPが34になっています!

あれ、ちょっと強い1レベルミスティックくらいの数値だ。


そう、初期値と成長値が低いんですね!

その代わりここまでに入ってきた経験点は8000点と膨大。
大型拳銃は5レベルになり、
もとよりライフル・ショットガン役だったことも併せて
すっかり火力偏重。
お金さえたまったら、パラメータ成長ガチャ(1万ドル以上かけたうえ1D10で8以上出さないと成長しない)に挑みたいわね!

そんな感じなので、
GMも安心して3レベル以上の敵ユニットを沢山…



まってまって、
霊能力者達と違ってレベルの上昇は大したブレイクポイントになってないよ!
こわいこわい!



今回は行方不明者の多発するカンザスの村が舞台。
なんでも、アメリカ大陸初、「ダイヤモンドが出土する」という噂があり、
地質調査に行こうとする人もいるそうなのですが、これが誰も帰ってこない。
先に調査に向かった景観すら誰も帰ってきていないらしく、
村人も調査に非協力的だとか。

車で3時間ほどの距離にある最寄りの(遠いな!)ガススタンドの兄ちゃんいわく、
耄碌しちゃった同居の祖父が、毎夜ライフル持ち出しては、トウモロコシ畑で「光る何か」と戦ってるとか妄言吐くので困ってる
なんて話も出すのですが


そんなお話にそこはかとない不安を得たPCたち。
舞台の村に向かうものの、
たどり着く前の畑に挟まれた直線で、
何人もの「同じ少女の顔」が、畑の中を、走行中の車と並走しているのを目撃します。
うおっ…前回に続いてホラーだな!

そんな一瞬のもくげきから逃れつつ、
村にたどり着いたものの、
しかしそこでは保安官から村人まで完全によそ者を警戒し、
大した情報もなくさっさと帰れと突っぱねられてしまいます。
周囲にはディンゴ(野犬というか)も出るから、その命の保証ができないから、と。

日が沈み切る前にスタンドに戻って宿貸してもらうかと車を走らせたところ、
一時間ほどの地点で突然のパンク。
何者かが地面に仕掛けたスパイクが前輪を二つとも吹っ飛ばしています。

村に行ったものは行方不明になる、というより
村に入ったものをその後外に出さない、が正解なのだろうか。
アメリカの直線道路で一時間とかっていうと100kmとかありそうですが、
それでも村の方が近いので、さすがに事情を話してそっちで宿を取ろうと沈んでいく太陽を追うように歩を進めるPCたちですが、
とうとう日が沈んでしばらくたった後、

やっぱり、
畑から我々を取り囲もうとする獣の足音とともに、
「少女の顔」が見え隠れします。

完全に包囲される前に、とショットガンをぶっ放したところ、
向こうも布陣が整いきる前に襲い掛かってきました!


その姿は、野犬の背や頭に、スカートの覆いかぶさった形で「寄生」する少女の姿。
それが、状況に反応していろんな色に「光る」。

野犬部分と少女部分は別ユニットとして動くのですが、
明らかに同一の目的のために動いている。
つまり、野犬は少女に完璧に「操られている」。取りつかれているとでもいうべきか。

野犬の俊敏な足で近づいてきて、
少女は犠牲者に組み付き、
自身の頭部を…
おお、頭部と思われた部分を、ぱふぁっと放射状に開いて、食いついて呑み込もうとしてくるのです!
クリオネのやばいやつか!


少女部分を倒すと野犬部分は逃げていくのですが、
野犬部分を倒しても、どうやら足のない少女部分はニジニジと地面を這って逃げていこうとします。
なんなんだろうこいつら。
幽霊ってんでもないし。

こちらも大概ボロボロになったのですが、ひとまず這っていく個体2匹を残して他は全部倒したところ。

さて、腹減って狩りでもしてんのかなとも思い
わざわざ我々人間と同じ形してるし、
どうも光の色で自己表現してるからだから、コミュニケーションとれんのかな、と思って
キャンディーなど放ったり武器しまったよアピールなどしてみれば、
キャンディーは食うものの、二度目の魅力判定に失敗したために警戒は解いてもらえず、
その場はお開き。
なんなんだろうあいつら。



恐怖体験を引っ提げて村に到着、
車がパンクして変なものに襲われてと保安官に説明したところ、
車はウインチで引っ張ってきてやるから待ってろとのこと。
玉ねぎスープなどふるまわれてお留守番している最中、
今度はけたたましい……というか
ほとんど高周波みたいな音が響いたかと思うと
警察署の上から青く光る水晶で出来たみたいなでかい鳥っぽいものが下りてくる(下りてきたのは私が様子を見に外に出たからかもですが)。
何とか屋内に逃げ込んでやり過ごしたものの、
ここはいったいどうなってんだと疑問と不安が増えるばかり。


帰ってきた保安官曰く、
もうPCたちの車はどこにもなかったとか。

この村は、夜ごとああいう光る鳥だの野犬少女だのに襲われて、
村外の誰にも信じてもらえない敵襲にすっかりおびえきっていること、
そもそも余所者がこの村の地質調査とやらをしに来て以来こういうことが起きているので、
調査だろうが村に来た外の人間が信じられないこと、
昼間は怪物どもは襲ってこないが、それでも遭遇はすること、
彼らと遭遇を頻繁にする、畑仕事に出る男衆は、だんだん頭がおかしくなり、
地質調査だかの手伝いにいって帰ってこないこと、
畑に鋼鉄製の変なモニュメントというかオベリスクが立っていること、
などをはじめて教えてくれます。


翌朝、
そのオベリスクを見に行ってみれば
明らかに「車の部品」を使って作られており、
我々の車もどっかでコレになっちゃったのかなあと考えることしきり。
神秘学の素養のあるPCの見地では、
「どこか別の世界とこちらをつなぎやすくする」装置だとか。
あんまり側にいると、頭が向こう側とのチャンネルを開きやすくなっちゃう装置でもあるので、
異界トンネル補強装置という以上に、このそばで畑仕事してた人が頭狂わせるのは間違いないとか。

そんな中でも、畑の草の間に、
我々の様子をうかがうディンゴ少女の顔(また運ロールに失敗したので、警戒されっぱなし)。


地質調査に向かったという連中の後を追って村の向こうの丘にいってみれば、
山小屋とテントがそこそこ大きな規模で存在するものの、
外から見る分には人の気配はなし。

しかし、
山小屋の中に入ってみると、
奥の部屋で誰かが歩いている音はする。
「ハロー!」と大きく声をかけてもその扉からこっちに来る気配がない…どころか、
なんかバシバシ扉にぶつかってる音がする。

誰かが助けを求めてたらコトだと、
その扉を開けに行ったPCがみたのは、

「人間に取りついたディンゴ少女(もちろん取りついてるのは少女部分のみですが、もう我々の間で”ディンゴちゃん”と呼ばれていたので)」。

白衣のおっさんの顔右側半分と、
告井のおっさんの顔鼻から上全部、
少女の腰から上に置き換わったよくわからんものが、
一方はPCに組み付くべく、
一方は……なんとショットガンを携えて
戦闘行為をしようとしてきます。


組付きの方はいいとしてショットガンの方ヤバイ……!!
とっさに、「武器は出さずにキャンディを放る」を選択する私。

運ロール失敗。

危険を感じたので、虎の子のAを切ってクリティカルにしてしまうんですが……これが良かったのか悪かったのか。

とりあえず、「武器をしまった場合、我々には攻撃の意思がなく、摂取するものを分け与える社交性がある」という態度を
昨夜の個体から情報を共有されているかの判定が
この運ロールにかかわっていたようで、
彼らは攻撃行動をやめてくれます。


……ていうか扉開けられないのかよお前ら……。


青が無警戒、黄色が警戒、
「音による自己紹介」をこちらがしたところ、向こうは「青→ピンク」の明滅で返すなど
なんとなく言いたいことが分かるようになってきたあたりで、

何者かが仕掛けた人工精霊が突如襲撃(ディンゴ少女が警備の役に立たなかったから業を煮やしたんだね)。
何人かは完全に不意を打たれます。

これは明らかに敵対勢力が仕掛けたもの、
躊躇している場合でもなく、バシバシ撃ち合います。
向こうも平気で大成功を繰り返し、20点とかのダメージをぐいぐい出してきて大変危険。
突然の襲撃にとりあえず反撃行動をとるディンゴ少女たちも
てもとのショットガンとか使ってみるんですが
もちろん周りへの被害を鑑みないばかりか
何度か彼女たちを苦しめた範囲射撃が自分たちのものになったことに大喜び。
や、ヤメロォ!!

うすうす感じてたが
あいつら「個としての死」にあまり意味を感じないタイプの生き物っぽいな……

何とか退け、
NPCのファンブルによるディンゴ少女への誤射に対する信頼復旧を頑張りつつ、
部屋に残された資料を探索しつつ、
重要そうな資料をNPCのファンブルによって(彼に任せたということはPCたちも失敗してるんだけどね)「なんだこれ」の一言で暖炉に放り込まれつつ。

地下への通路を見つけて向かった先には、

完全に異世界に繋がっていると見ただけでわかる鏡のような装置がしつらえられています。

その横には、大量のダイヤの原石、ないし金、銀、あるいはそれ以外の宝石が
木箱に詰められてアホほどおいております!
やった!
魔術師(鑑定ファンブル)「それは持っているだけで体が崩れるエネルギーが出ている危険な物質よ!」
霊能者(鑑定ファンブル)「呪的に危険なパワーに満ちている…!呪われるわよ!」
冒険者(鑑定技能ない)「ばかなの!持って帰るに決まってんだろ!!」
ジャーナリストNPC(失敗)「ワカンナイデス」

くそ、誰が何と言おうと持って帰るからな!



電話もないこのド田舎で人脈を使うのも難しいのですが、
心霊科学者の援助で(どこでもユーディット)自由に連絡をできる機械の力を借り、
霊能力者からの情報を得ることに成功。
大事な資料がさっき焼けたことも教えられるんですが、
とにかくその異世界への扉の向こうに運命が待っていること、
邪悪な魔術結社がまたぞろかかわっていること、
扉を閉じるすべを持つ人もまた扉の向こうにいることなどを教えられ、

いざ空間全体がパステルカラーな異世界にダイブ。
キモチワルイ……。


岩も地形も植物っぽいものも、
いずれも不規則に様々な原色から色を変えていく目の痛い世界の中で、
似つかわしくない銃声が響いたのを聞き、
PCたちが向かった先では、

首筋にクラゲめいたものが取りついた、村の男衆が
猟銃をもってあの”青く光る鳥”を打ち落としている姿が見つかります。
落ちてきた獲物の腹を裂くと、そこからダイヤやらいろんな宝石が…!!

尾去沢の怪鳥やんけ!(秋田のローカル伝承)

彼らが拠点にしているところに赴いて、
やっと今回のことを主導している黒魔術師と、
彼らにとらわれた科学者を発見できます。

さすがにこの異世界で無防備でいる魔術師もいるわけはない。
結界を張っているらしく、
我々の侵入には気づかれているようなので、
普通に正面からお話をさせてもらうことに。


・この博士は、個人的にこの異世界に用があった
・昔この世界に消えた自分の娘を取り返したかった
・魔術結社もこの世界に用があった
・あのダイヤやなんかは、魔術の触媒にすると通常世界のどんな物質より強力な媒体になるので、産地が欲しかった
・博士の娘さんは、こちらの世界になじみ切って、「青い鳥の雛」みたいなモノになっている
・あの鳥たちは、「娘さん」が鳴くと、守ろうとするのか降りてくるので、狩りに大変重宝
・ので、「娘さん」は捉えられ、釣り餌として用いられているし、博士はそれを取り戻したくて暴れるので、これも縛られている
・あの「ディンゴ少女」たちは、「娘さん」の本来の姿に興味をもって真似たということらしい
・「ディンゴ少女」たちは、本来クラゲっぽい生き物で、「青い鳥」に捕食される弱い立場の生物
・「ディンゴ少女」になるクラゲは、青い鳥に食されるとその体内で魔法ダイヤになってしまう
・そういう生きづらい世界なので別の世界に行きたいという逃亡習性を持っている
・なので、異世界への扉が開いたとき、そこから積極的に出て、なおかつその扉を補強するモニュメントを立てる作業を勝手に始めた
・ほかの生物に寄生し、神経系を完全に乗っ取るので、ある種の魔術受信器として改造を施すと、「人間に取り付ければ、そいつを自由に操ることができる」アンテナになる

などなどのお話をいただきます。

さて、このダイヤ、
定期収入と呼ぶにもばかばかしいほどの高額魔道具として扱われるので、
お前らも話に乗らないかと誘われるのですが、

宝石そのものの根が崩れるといったせちがらさもさることながら、
この魔術結社に家族をひどい目にあわされたPCが強固に反発。
行方不明者のこれ以上の増加や、
異世界の浸食の大規模化に危機感を感じる部分もあり、
やっぱり決裂。
強力な防御魔方陣を敷くお弟子さんも含め、
強力な魔術師二人が我々の前に立ちふさがります。

PC冒険者「ショットガンだ!防御結界とやらはどんなもん!?」
敵魔術師弟子「うわ…5点常に止める防御陣なんですが、結構通るなショットガンとかが相手だと……」
PC霊能者「博士の縄を切ります!」
敵魔術師「黒雲のような虫の群れを手から湧き出させ、そちらにぶつけます。まず恐怖判定を」
PC魔術師「ああっ…発狂しました(叫び声をあげながらどこかに走っていく)」
PC霊能者「だめだった……!発狂しました(敵へのやみくもな攻撃を続ける)」
PC冒険者「えっああ…マジか」
敵魔術師「形勢はこちらが有利になったようだな!」
PC冒険者「ハッこっからよ(自信過剰のクセ)!全快温存しといた、科学者:援助でもらったハンドレールガン最後の2発を…Yes!クリティカル!2者目も命中!」
敵魔術師弟子「防御陣とは何だったのか……クリティカルまでは耐えたけど次はダメでした」
PC冒険者「ゴーストバスタァーズ(?)!」

2D10のダメージをコンスタントに出すレールガンですが、弾切れを悟られてない前提でもう一人の魔術師にも向けましたところ、
(多分前回みられてるのでほんとはばれてたんですが)
「姿を消す魔法」で逃亡していただけました。

発狂した仲間たちをなだめつつ、
叫んで消えた人を探しつつ(運判定に成功したので出口にいやがった…)
何とか帰還。

前回連絡先を知った白魔術師の人たちに連絡を取って、
ここの異空間への繋がりやすさを何とかしてもらうことにします。


さて、ダイヤ。
引っかかる部分は2点。

・呪物としてやっぱり危険なのかな?
・ディンゴ少女クラゲさんたちから見ると、仲間の遺体とかなのかな?

前者は、通常の市場でなく白魔術師の人たちが買い取ってくれれば大丈夫そう。
後者は……その辺にいるディンゴちゃんたちにダイヤを見せてみると、「こいつウンコ持ってどや顔してる」みたいな反応をされるので、
ああ、彼らからしてみても別に消化済み物以外の何物でもないのかとわかり、

うん、じゃあ売っちゃおう!
1万ドル以上の儲け!

問題は、
こちらの世界に既に顕界してしまっているディンゴちゃんたち。
帰ってもらった向こうは食われるだけの地獄。せっかくやってきた新天地、ただ帰れというのも哀れ。
かといって、こっちで無差別に領土を広げられても問題。
まあ、ある程度は白魔術結社に何とかしてもらうしかないとはいえ……
退治されて全滅というのもなんかアレ。


冒険家「GM、帰る途中でキャンディゆらゆらさせたら何匹か釣れたりする?」
GM「(ダイスコロコロ)9匹連れた」
冒険家「多いよ!……こう、地元での領土拡大仕事うっちゃってついて来ようとする個体いる?」
GM「(ダイスコロコロ)10匹いる」
冒険家「なんで増えたんだよ!!」
ディンゴちゃんズ『ソーニャ(冒険家PCの名前)』『ソーニャ』『ソーニャ』
冒険家「(なにこの急激なキルミー感)…ああクソしょうがないな!全部は面倒見切れないからな!……いま音声コミュニケーション覚えてやがったなすげえ。ええと、じゃあ最初に餌付けした個体以外は白魔術結社に留学させよう。……ええい、一万ドルぐらい払ったら受け入れてくれるかしら!」
GM「そうですね、承りました」


くそ、パラメータ成長ガチャをなげうってまで何してるのかしら私は…!
こんなコミュニケーションも怪しいナゾの生物に、利した行為かどうかもわからんことのために…!
まあいいわ!ウチにこい!確かこの間変な朱の盆も住み着いた感あるしな!仲良くしなさいよ!(アイテム欄に書かれるディンゴちゃん×10)

普通に人型を覚えさせてもいいけど、
なんかこう、テンガロンハットに目玉つくみたいな感じでとかに寄生させられないかしら。
じゃなきゃ生きたシャツの柄になるとか。





身内でなんとなく久しぶりな感じのあるBoAは、
ウェブ放映されたアニメのPlanetarianがたいへん琴線に刺さったので、

どっかでやろうかないつやろうかなとか思いながら
おさらいしているうちにどんどんあの投影シーン読みたくなった関係で、
やっていきました。


ハイデルランドにはまともな星空はありません。
魔神たちと精霊たちが戦って、
勝負がついて魔神たちが封じられた夜、
星は「砕け散った精霊たちの体」として地上に降り注ぎ、空からなくなっちゃったからです。


この星は、
PCである「聖痕者」たちが、
宿命のもと戦い、聖痕を天に返していくことによって徐々に復活していきます。


……なんと。
BoAの世界では、ですから、
おそらく占星術や天球儀を用いた方位測定があまりまともに出来ない可能性があるのです(それでも、精魔の戦争から数千年、そこそこの量は戻っているはずですが……)


そんな中でプラネタリウムの話って。
というところですが、
あちらの
「戦争兵器が起こした止まない雨と晴れない雲」によって星の姿を忘れてしまった世界と、
ロボットであるために、製造時の星空をずっと忘れず案内し続けるプラネタリウム解説人という形は、
全然やっていけます。


上古にほろんだ文明というと、前1300年ほどのころにあった、ダッハ王の魔術王国クスコ。
最近はずっと近代の「不死王」を扱っていたので、ちょっと久しぶり気味。
ハイデルランドにおいて、公的に初めて「真教」を扱った智王であるという彼が、
星が地上に落ちるより以前の「完全な星空」、というものを再現し、
そうした”天への礼拝と説法”を扱う巨大礼拝所として、「プラネタリウム」を設計したという夢のある話。

そこが滅んで数千年、
国の滅亡戦争時の軍事クレアータがいまだにウロウロしている砂漠の中の遺跡で、

いつかまたスタッフが、お客様が、偽りの星空を拝しに帰ってくる日のために、
解説員のクレアータが一人、いまいち現代の常識が通じない感じでお待ちしている。
というのに出会ってもらうというような。


なにしろ、
人類が空を目指すこと、
様々な問題を抱えていること、それらをいつか人類が解決できると「説法者」が夢見ていること、
プラネタリウムがタイムマシンのごとく、別の時代の星空を計算で作成できること、
既に星が見えなくなってしまった未来の人に、「本来ならあってしかるべき星空」を垣間見せること、
闇に迷ってしまったときに、それを思い出してほしいと願うこと。

クレアータ解説員である彼女の「説法」は、ブレカナでそのまま扱っても驚くほどワードがかぶります。
…元ネタに引きずられすぎる感じでもなく、「ブレカナ用のワード」として!


ただ、
それほどの制度の星図計算機ということは、
つまり万年時計であり、
方位・暦法魔術の根底を覆しかねない超マジックアイテム。
クレアータの方はともかく、投影機さんをめぐって、
殺戮者や悪魔といった闇の勢力の魔術師が手勢を送ったりPCに依頼したりして取り合いを始めるという形で
コンフリクトができます。

魔術で星の神話投影するとか
どう考えても高精度の「魔獣召喚」だしね…。
施設内でのみ、古代神話の英雄や怪物を呼び出し操れる能力。
プラネタリウムの中では、その全てが解説員さんと投影機さんに傅くのだ。
そりゃあみんな欲しがる。


でもまあ、、
GMとしても、
一番したかったことは、
PCたちに、生まれて初めて、プラネタリウム、ひいては「星空」を見せたいということなので
戦闘系の部分はシステム的に分割。
「ドラマ性のある戦い」とかというよりは、そっちは「ダイスと作戦で目的を達成する」ことに注力してもらって、
描写パートはもうプラネタリウム部分に集中するかんじで。





まあ、
「星の見えなくなっちゃった世界」、というのを
近未来ディストピアでやるなら
ネクロニカのほうが近いんでしょうが……。

「ロボットの神様」のテーマもこそブレカナできちんとやってもよかったんでしょうが、
あの流れはPCまで含めた全部が響かないと軽くなっちゃう気もして踏み込めなかった。
解説員さん連れて帰ってもらえたので、その辺はまあこれから自我がブレカナ的に育つかもしれないし、
まあ追々。


「読む」ところが一番やりたかったところという意味では
それTRPGなのかいみたいな部分もあり、この辺の邪道さに悩みもしましたが
「久しぶりにプラネタリウム行きたくなったよ」等の評判も頂けましたので
よかったよかった。
あとはちょっとプラネタリアン自体を布教しよう。

Rewriteも面白いし、
keyはまだまだ大丈夫だね。
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