mixiユーザー(id:1219102)

2016年08月17日23:25

188 view

吉祥寺からの帰路

ビール中グラス×3、芋焼酎20度のオンザロック×2杯を飲み、吉祥寺を後にする。
東京の高級住宅街であるが、井之頭公園沿いには風情ある京都みたいな雰囲気を感じさせてくれる…と思うのは私だけだろうか…

新宿で埼京線に乗り換えたら、運よく座れた。
しかし、不運にも隣に座ったのは30代のサラリーマンで既にグデングデンに酔っていた。
そのサラリーマンの後輩二人が心配そうに付き添っていた。
同じことを繰り返し大声で喋る、じっとしていられず、席についている金属棒にぶら下がるようにしてキックしたり、立ち上がったり落ち着きがない。

飲んべとしては完全に失格。叱り飛ばすのは訳はないのだが、後輩二人が寄り添い、「ダメですよ、他のお客さんに迷惑です。」「七里(大宮の先の田舎)までは付き合えませんが、赤羽まででしたら付き合いますから、後数駅大人しくして下さい」

数分の会話で分かったこと…先輩Aは某大手企業の人事担当。今夜、上司から秘密の誘いでややこしい密談に出席した後、どこかで飲み直した帰り、後輩二人と遭遇。
後輩B、Cは2008年入社の若手。入社前の面接から入社後までAに可愛がってもらっている。
二人で飲んでいた帰り、偶然会ったAはいつになく深酒をしているも、帰りたくない様子。
新宿駅で埼京線に乗せ、大丈夫であれば、途中で別れるが、そうでなければ付き合って最悪、一番最寄りの人間が自宅に連れ帰ろうという話であった。

聴くつもりもなかったが、デカい声だし、相当なはしゃぎぶりゆえ、思い切り聞こえて状況はつかめた。

Aはグデングデンではあるが、周囲にぶつかったりした際は、一瞬真顔になって詫びる理性はあったし、後輩二人が羽目をはずさないよう注意し、周囲に謝っていた。

そこにAが私にぶつかった…
ABC「申し訳ない…(3人同時)…」特にAは一瞬酔いが醒めた様子。
私「いやいや、ちょっと話が聞こえて笑ってしまいました。」
3人が満面の笑み。Aが「すいませんね、こいつら(入社の時から見ていて)可愛いんですよ」
私「良くわかります。二人のAさんに対する接し方を見たら理解できます」
A「先輩…うれしいな。分かってもらえますか…」
BC「有難うございます。ここで降ります(赤羽到着)」
私「気をつけて。飲んだらタクシーに乗せて上げてね」
BC「分かりました。失礼します。」

恐らく、埼京線の車内はそこそこ笑いに包まれていたと思う。

道理や道徳を語るのは簡単でもトラブルを起こしかねないのも夜の電車内。
せめて、少しでも楽しく帰路につけるのが理想だろう。

Aはグデングデンだったが、BCの対応を見る限り、Aに可愛がってもらっているという自覚があるし、その彼を立てていたから、人間関係はちゃんと成立しているのだろう。

そういえば、私が最初に入った会社の同期で人事に配属された奴を思い出した。
ビデオデッキはテレビが14インチなら14インチ用を買い、21インチならそれ用にサイズを合わせて買わなくてはいけない!と思い込んでいる変な奴だった。
非常に面倒見が良かったらしく、後輩からは総じて尊敬されていた。

株に強く25〜28歳でかなりの金を貯め込んでいたのか、人に合コンのセッティングを頼む時は全額彼のおごりだったから、後輩にも相当おごっては話を聞いていたのだろう。
Aもそんな人事担当だったのかもしれない…と思うと楽しくなった。


0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年08月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   

最近の日記