『X-MEN:アポカリプス』
<ストーリー>
紀元前3600年に神として世界を支配していたミュータントのアポカリプスは、古代エジプトのピラミッドの中に封印される。しかし1983年眠りから醒めたアポカリプスは4人のミュータントを従者として再び世界を支配すべく文明の壊滅を目論む・・・
<コメント>
少なくとも4作目以後の『X-MEN』は全て面白かったけれども、これはやはり若きミュータントたちの葛藤と戦いというテーマやその裏に流れる人種差別という設定が60年代から80年代という時代と相まって最も『X-MEN』に相応しかったというべきかもしれない。前作においてミュータントに対する世界の世論や世相の反映をきちっと描いたあとの本作においてはエグゼビア教授とマグニートの友情と戦いが次の段階へと昇華してゆく。
なんというか、基本的に『X-MEN』の後期三部作というのはつまりエグゼビア教授とマグニートの友情物語というのが基本テーマとして物語の根幹を成していて、だからこそこの二人を中心とした他のミュータント達のキャラクターが活かせるのである。
今回は強大な能力を持つアポカリプスを最大の敵役としてはいるものの、その「他のミュータントの能力を吸い取る、強化する」という能力のおかげで本来ならザコキャラになるはずのマグニート以外の部下達がそれぞれの能力の見せ場やスケールがアップしてくれている。
しかし、新三部作は旧三部作の“設定が壮大な割にクライマックスが意外と地味”という印象を見事に覆してくれていて映画として実に感動的。
X-MEN:アポカリプス
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