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2016年08月06日00:20

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小さいバイクシューズのソールの反りの問題

■ 小さいバイクシューズのソールの反りの問題

ボクらは長年のお付き合いで、メーカー内のパーツの互換性を信じている部分があって、シマノにはシマノという組み合わせを信じて、この組み合わせならと安心している部分があります。しかも、メーカーからの特別なインフォメーションもないとなると、使えるのではと思ってしまうんですね。

コンポーネントパーツに関しては、互換性に基本ルールがあって、シマノのコンポーネント内で組み合わせる事が可能という、チャートに沿って組み合わせれば、変速にしても、キャパシティにしても、ハンガー形式にしても、100%の基本設計どおりのパフォーマンスを発揮してくれます。

ところが、マニュアル通りに行かないパーツがありました。シマノのSPD –SLペダルに足をセットして、クランクを踏み込んだ時の足の安定感。キャッチ&リリースの確実さ。脚のひねりによるストレスを解消する6度のフローティング構造など。価格もやすいので105を気に入って選びました。

さてバイクシューズです。これもシマノのロードバイクシューズのワイドモデル、プラスチック製のソールでした。足のサイズは23、5cm。女性ライダーとしては普通のサイズです。ソールにシマノのSPD―SLのイエローの樹脂製クリートを3本のボルトで取り付けます。

その前に、足が安定するロープロファイル、親指から小指までをしっかり支えるワイドボディ設計をいち早く採用しています。だから、シマノのSPD―SLロード用のビンディングペダルの踏み面は、ビンディングペダルの中でも、もっとも縦方向も横方向にも面積が大きいペダルです。

だからクリートさえ正しく設定されていれば、クランクを踏み込む足が安定して、パワーが伝わるんですね。ところが、その安定を生むクリートの面積の大きさが、小さいサイズのバイクシューズのソールの反りが急なのにフィットしない場合があります。

当然、広いペダルの踏み面に対応する樹脂製のクリートの面積ももっとも大きくなり、ソールの反りの影響を受けやすいのです。ルックはケオクリートが小型になったので、ソールの反りの影響を受けにくいのです。


なんと、シマノのペダルにシマノのバイクシューズなのにです。3本のボルトを締めてしまうと、ソールの反りに合わせてクリートが変形してしまい、ペダルのキャッチメカニズムに素直におさまらなくなり、キャッチがしにくいし、まるでキャッチできない場合もあります。

ソールの反りをクリートの先端のボルトだけ1本締めて、クリート後半がソーリから浮き上がっていないか確認しましょう。今回の自転車看護女子のバイクシューズもシマノでしたが、クリート後半が1mmから1、5mm浮き上がっていました。

そこで、1mmの硬質プラスチック製のシムを、後半だけに切ってしまい。切り口をテーパー状に削りました。このシムをクリートの後半とソールの間に入れて、2本のボルトで固定してクリートの変形を解消しました。

これでやっと基本性能が整いました。クリートの変形がなくなり、スムーズに足はキャッチできるようになって、リリースも足を外すと意識して、カカトを外へ振り出すように脚をひねると、確実の足の固定が解除されるようになりました。

ソールのアールが急で、まさか樹脂製のシマノのクリートを3本のボルトを締めて固定すると、クリートが変形しているなんて思いませんし、気がつきにくいポイントです。小さいサイズのバイクシューズのソールで起こりがちなトラブルです。あまりに着脱しにくい場合は思い出してください。


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