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2016年07月18日23:08

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「魔笛」に出会った子どもたち〜日立市子どもオペラ学校

「海の日」の午後、日立シビックセンター音楽ホールで
第8回子どもオペラ学校のワークショップ成果発表会を聴いてきました。
ちなみに昨夏、野外市民オペラ『マクベス』が行われました。
日立市は市民オペラによるまちづくりを積極的に行っています。

今回の子どもオペラ学校では
モーツァルト作曲の歌劇『魔笛』をもとにして
「考える」「理解する」「伝える」というコンセプトの体験ワークショップを実施していて
今日はその成果を発表会というかたちで披露されました。

ワークショップは、作る→見せる→振り返るという流れで行われたそうです。
指導方針として、『魔笛』の楽譜からアカデミックに入るのではなく、
子どもが指導者が一緒に考えながら行うことという方法が取られてたそうです。

昨日までは、その中の「つくる」作業でした。
第1段階として、舞台で使う面や太陽のオブジェなどの道具づくりをし、
『魔笛』というオペラのイメージをつかみ、
第2段階として、歌を歌う楽しみを覚え、
第3段階として、ダンスなど振り付けを覚えていく。
今回はその中の「見せる」段階です。
後日の『振り返り』の合宿を行い、来年の本公演の準備とするそうです。

開演30分ぐらい前から、出演者と指導者はバレエやストレッチ系の準備運動や、
とても楽しそうな発声練習をはじめましたが、見ているだけもおもしろかったので
やっている本人たちは楽しいに違いないですね。
サッカーでは、小学生年代は勝ち負けや上手い下手よりも
楽しんで好きになることが大事だと言われていますが、
音楽もやはり楽しむことが第一だと思います。

今日の公演は、
『魔笛』の中の子どもでも歌えるようなアリアや重唱曲、合唱曲の中から10曲程度を抜粋し、
子どもでも理解できる物語に再編成したものです。
演奏は、指揮とピアノ2台とチェレスタとフルート。

歌い方をどう工夫するか、喜びや怒りをどう身体で表現するか
教師から指導されるのではなく、自分たちで考えていくというところは
なかなかイイねと思います。大人でもそうそうできるものではないです。

全体的にみるとミュージカル仕立てではありますが、
子どもたちによる『魔笛』をそれなりに楽しませていただきました。
とてもよく通る声で歌っていた子どももしたし、
踊りが上手な子どももいました。
将来、プロを目指す子もいるかもしれませんw。

このオペラ学校を通じて、
総合芸術であるオペラを通して、音楽、舞踊、演劇、美術などに
興味をもつ子どもが増えてくれたら素晴らしいと思います。

私がはじめてオペラを聴いたり、
見に行ったりするようになったのは大学に入ってからです。
子どものうちからオペラのふれる機会が与えられた子どもたちが羨ましいです。

下の動画は私が投稿した
2年半前のニューイヤーオペラコンサートのニュース映像です。
当時の子どもオペラ学校の生徒たちが、
『ヘンゼルとグレーテル』や『カルメン』『こうもり』のみドころの箇所に登場しています。
動画の中には、私の知り合いの方がチラチラ映っています。

https://www.youtube.com/watch?v=aHrFEg1XCTQ








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