7/11午前中にFMで聴いた『音楽の迷宮』はなかなか興味深かった。
お題は「ヒトラーとレハール 」。
一般的に、ヒトラーはワーグナーの音楽に心酔していたとされていますが、
史実をよく調べると、
ヒトラーはレハールの喜歌劇を聴きに行っていたことが分かっていて、
ベルリン・オペラでも破格のお金をつかってレハールの作品を上演していたそうです。
連合国に追い詰められたヒトラーは、「メリー・ウィドウ」のレコードを聴いていたらしい。
解説の片山杜秀氏が言うには、
ヒトラーはワーグナーよりレハールが好きだったと言ってよいのではないか…
と語っていました。
そして番組中、これらの曲も流されました。
バルトークの「管弦楽のための協奏曲」から 第4楽章“中断された間奏曲”
ショスタコーヴィチの交響曲 第7番ハ長調 作品60“レニングラード”から 第1楽章の一部
この2つの曲に共通することは、
ヒトラーが好きだったレハール作曲「メリー・ウィドウ」の中の
“マキシムの歌”の一部が引用されていることです。
その引用の仕方が、
喧騒と騒音の中で“マキシムの歌”を卑下するような扱いを音楽でしています。
このことは、ヒトラー≒“マキシムの歌”という意識のもと、
バルトークやショスタコーヴィッチが反ナチの気持ちを音楽にしたではないか…
という仮説を片山氏は述べられていました。
なるほど、なかなかおもしろい話だと思いました。
実を言うと私も、昔から似ているなぁとは思っていましたw。
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