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2016年05月30日04:42

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ふるさとは浅茅(あさぢ)が末(すえ)になりはてて月にのこれる人の面影 摂政太政大臣[藤原良経] 

ふるさとは浅茅(あさぢ)が末(すえ)になりはてて月にのこれる人の面影
 摂政太政大臣[藤原良経]
 百首歌よみ侍りけるに
 新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1681

「昔の住居はすっかり浅茅が原の野末と化し、月に照らされて今も見えるのは懐かしい故人の幻だけだ。」『新日本古典文学大系 11』p.489

秋篠月清集[良経の家集]「十題百首 居処」、建久二年(1191)閏十二月。
後京極殿自歌合。
浅茅が末 浅茅が原(短いチガヤの茂る原。チガヤはイネ科の多年生草本)の野末の意。屋敷地が荒れはてて浅茅が原の端にとり込まれたこと。
面影 幻影。
後京極殿自歌合で俊成は下句を「まことに忍びがたく」と評する。
「古里」に寄せる懐旧。

藤原良経(ふじわらのよしつね 1169-1206)平安時代末期から鎌倉時代前期にかけての公卿。後京極良経とも。摂政関白・藤原兼実二男。和歌所寄人筆頭。
新古今集仮名序執筆者。新古今集入集七十九首、西行・慈円に次ぎ第三位。
千載集初出。勅撰入集三百二十首。
隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合 再撰本』では在原業平と番えられている。
小倉百人一首 91 「きりぎりすなくや霜夜のさむしろに衣かたしき独りかもねん」
http://bit.ly/1di7DsW http://bit.ly/ZCtCDG

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