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2016年05月25日04:50

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古畑のそはのたつ木にゐる鳩のともよぶ声のすごき夕暮 西行法師

古畑のそはのたつ木にゐる鳩のともよぶ声のすごき夕暮
 西行法師
 題しらず
 新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1676

「古畑の崖っぷちの高木に止まっている鳩が友を呼ぶ、その声の冷え冷えと寂しく響く夕暮よ。」『新日本古典文学大系 11』p.488

山家集[西行の家集]。西行法師家集。
古畑 地力が衰えて、次に焼くまで草木の茂るに任せてある畑。
そは 岨。山の切り立った斜面。
たつ木 特に高木であろう。
鳩 和歌童蒙抄二「早春」[わかどうもうしょう〔ワカドウモウセウ〕平安後期の歌学書。10巻。藤原範兼著。久安元年(1145)ごろの成立か。]に「立秋の日より鳩なくなり。ふくとは鳴くといふなり。古歌に曰く「み山出でて鳩ふく秋の夕暮はしばしと人をいはぬばかりぞ」。諺に鳩ふいたりといふは、すさまじき心なり」とある。
配列疑問。山家に寄せて前歌に並べる。

西行(さいぎょう 1118〜1190)平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武士・僧侶・歌人。
詞花集初出。新古今集入集九十五首(最多歌人)。勅撰入集二百六十七首。
隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合』では在原業平と番えられている。
小倉百人一首 86 「なげけとて月やはものを思はするかこちがほなる我が涙かな」
http://bit.ly/19NwbaG http://bit.ly/14DbHMb


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