昨日読み終ったミステリ。
ロス・マクドナルド『象牙色の嘲笑 新訳版(ハヤカワ・ミステリ文庫)』
小鷹信光・松下祥子訳 早川書房 2016年4月刊。
http://bookmeter.com/b/4150705151
http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013211/
http://www.amazon.co.jp/dp/4150705151/
ウィキペディア ロス・マクドナルド
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1952年に発表されたリュウ・アーチャーシリーズ第四作 The Ivory Grin の新訳は小鷹信光さん(こだか のぶみつ 1936.8.26-2015.12.8)の最後の翻訳作品になってしまいました。
学生の頃(1973-77)読んだ『世界ミステリ全集 6 ロス・マクドナルド集』早川書房 1972 収録の
第十四作『一瞬の敵』The Instant Enemy (1968)
以来、約四十年ぶりな小鷹訳ロスマクでした。
六十年以上前のこの作品を何故今新しく訳したいと故人は思われたんだろう?
新訳版を読み終えて、本棚から旧訳(高橋豊訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1976.5 1957年2月刊行のハヤカワ・ポケット・ミステリを文庫化)を取り出してきて奥付を見ると、1978年3月8日国立市谷川書店とメモしてあった。
明治大学文学部卒業=聖心女子大学図書館就職直前の日付だけど、購入後、いつ読んだかは不明。その年の5月末に結婚して世田谷区民になった。
あの頃は毎日のように翻訳ミステリを読んでいたなぁ。
結婚する前、立川から渋谷へ通勤していた頃は満員電車の往復で毎日一冊づつ読んでたから、休憩時間に煙草を吸いながら文庫本を手にしていると、「毎日違うの読んでるんだね」と知り合ったばかりの同僚に言われたものでした。
買い集めた翻訳ミステリのかなりの冊数を1987年福岡への引っ越しの際に処分してしまったのが、今思うと、とても残念です。
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