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2016年05月24日04:50

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岡(をか)の辺の里のあるじをたづぬれば人はこたへず山おろしの風 前大僧正慈円

岡(をか)の辺の里のあるじをたづぬれば人はこたへず山おろしの風
 前大僧正慈円
 題しらず
 新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1675

「丘の麓の山里のあるじを訪ねると返事はなく、ただ山から吹きおろす風の音ばかり。」『新日本古典文学大系 11』p.488

拾玉集[慈円の家集]、「禁忽第一百首 山家」、文治四年(1188)十二月。
こたへず 不在をさす。
「古里」に寄せる懐旧。

慈円(じえん 1155-1225)平安時代末期から鎌倉時代初期の天台宗の僧。藤原兼実の弟。
千載集初出。新古今入集九十二首(西行に次ぐ第二位)。勅撰入集二百六十九首。
隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合』では僧正遍昭と番えられている。
小倉百人一首 95 「おほけなくうき世の民におほふかなわが立つ杣に墨染の袖」
http://bit.ly/WUEMmA http://bit.ly/15WrmqA

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