昔、読んだミステリ。
ディック・フランシス『奪回 (ハヤカワ・ミステリ文庫)』菊池光訳 かなざわいっせい 解説 辰巳四郎 カバーデザイン
早川書房 1989年11月刊
http://bookmeter.com/cmt/5146962
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1983年に英国で発表された「競馬シリーズ」第22作。
原題 The Danger
翻訳は1985年1月にハヤカワ・ノヴェルズ(単行本、ハードカバー)で刊行され、ハヤカワ・ミステリ文庫に収録されたのは1989年11月。
私が何年に読んだのかは不明ですが、図書館から借りたハードカバーでした。その後、文庫を購入して再読。
主人公は誘拐の予防・誘拐者との交渉の援助を行う会社の社員、アンドルー・ダグラス(30歳)。
23歳の女性騎手が誘拐されて「五週間と三日と十時間」 p.14 経過した時点から物語が始まります。
「ガラスとタイルを張りめぐらせた証明の明るいレストランでエンリコ・プチネリを待った。話では、その店は午前三時でもできたてのパスタを快く供してくれるという。十一時には早めの昼食客で早くも立て込んでおり、私はほしくもないフェットゥチーネを大量に注文して二人分のテイブルを確保した。
やってくると、プチネリは、冷めかけている自分の皿を気味悪そうに横へ押しやって、卵を注文した。ロール・パン、コーヒーと一緒に卵料理が運ばれてきて、彼はゆっくりと食べた。」p.56
イタリヤ、ボローニャの評判の良いレストランが食べさせる卵料理がどんなものか描写されていないのが残念です。
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