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2016年05月23日04:41

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あけくれは昔をのみぞしのぶ草(ぐさ)葉末(ずゑ)の露に袖ぬらしつゝ 祝部成仲

あけくれは昔をのみぞしのぶ草(ぐさ)葉末(ずゑ)の露に袖ぬらしつゝ
 祝部成仲
 老いの後(のち)昔を思ひ出で侍りて
 新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1674

「明けても暮れても昔ばかりを偲んでいる。しのぶ草の葉先に結ぶ露ではないが、涙の露に袖をぬらして。」『新日本古典文学大系 11』p.488

成仲集、三句「しのび草」。
しのぶ草 ウラボシ科のノキシノブの古名。
葉末 露の最も置きやすい所としていう。
「古里」に寄せる懐旧。

祝部成仲(はふりべのなりなか 1099-1191)平安後期・鎌倉時代の神職、歌人。近江(滋賀県)日吉社の禰宜惣官(ねぎそうかん)。歌林苑の会衆として俊恵の歌会に参席。
詞花集初出。勅撰入集三十一首。
http://goo.gl/hkBL3m https://goo.gl/ZneCvI

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