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2016年05月13日04:37

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いつかわれ苔のたもとに露おきて知らぬ山路(ぢ)の月を見るべき 家隆朝臣

いつかわれ苔のたもとに露おきて知らぬ山路(ぢ)の月を見るべき
 家隆朝臣
 西行法師、百首歌勧(すす)めてよませ侍りけるに
 新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1664

「いつになれば私は苔ならぬ、片敷く苔の袂に露を置きつつ、知らぬ山路の月を仰ぐ境涯に入ることができるのであろう。」『新日本古典文学大系 11』p.485

壬二集[家隆の家集]「山家の心を」。
百首歌 西行勧進の二見浦百首。文治二年(1186)頃か。
苔のたもと 「苔の衣」[法衣]に同じであるが、袂(袖)を片敷いて独り臥すイメージが働く。
苔・露・山路は縁語。
「山家」に寄せる。

藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう)1158-1237)和歌所寄人。新古今集撰者。
千載集初出。新勅撰集最多入集歌人。勅撰入集計二百八十四首。
隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合』では小野小町と番えられている。
小倉百人一首 98 「風そよぐならの小川の夕ぐれはみそぎぞ夏のしるしなりける」
http://bit.ly/YMJEeS http://bit.ly/YMJCDL

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