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2016年05月08日22:49

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「レヴェナント:蘇えりし者」を観ました

どうしてもアカデミー賞がとれないデカプリオが、最後の手段とばかりにアカデミー賞請負人のイニャリトゥ監督の作品に主演しました。
デカプリオのアカデミー賞獲得プロジェクトとでも言うべき今回の企画において、監督が行ったのが、デカプリオを「生きもの地球紀行」の世界に瀕死の状態で放置する」というものでした。

この映画の中のデカプリオは「これでもアカデミー賞くれねえか!これでもか!」と、命がけの要求をしているようです。
熊に嬲られ、生き埋めにされ、飢えに苦しみ、谷から落ち、馬から生まれる(声に出して読んでみよう!)等、「危険・キツイ・汚い」の3K仕事を全部やってます。

しかも、この映画はデカプリオのほぼ一人芝居のようなもので、デカプリオの頑張り以外は何も残らないような作り。
本当にスキの無いプロジェクトなのです。
「もう分かった!やるよ!アカデミー賞・・・!」と根負けした結果でしょう、見事にアカデミー主演男優賞を獲得しました。
めでたしめでたし。

とはいえ、映画自体が良くなければアカデミー賞なんて無理なんですが、さすがにアカデミー賞に愛された男、イニャリトゥ監督。
ちゃんと面白くて見応えのある映画に仕上がっています。

これまで観た彼の映画は「バベル」「バードマン」の二作でしたが、どちらも非常に奇妙な映画でした。
しかし、今回の映画はかなりストレートかつシンプルな内容で、一番素直に楽しめました。
冒頭の襲撃、熊との格闘、そして終盤の80年代のアクション映画かと思うようなタイマンバトル等、アクションとバイオレンスを力強く描いていて、スリル満点です。

そして何と言っても映像と音響の迫力が素晴らしい。
これは映画館で体験しないと意味が無いと思います。

ガン療養からようやく復帰した坂本龍一が、山田洋二の映画とダブルブッキングで作った映画音楽も、音楽というより環境音や効果音の延長線にあるような感じでしたが、非常に良かったと思います。
意識しないと「音楽なんてあったっけ?」と思うかもしれませんが、意識して聴いていると物凄く映像にマッチしていて、さすがにノイローゼになりそうになったほど(病み上がりで大丈夫なの!)苦労しただけあります。
長いエンドロールの音楽も最後まで集中して聴いてしまいました。

しかし、デカプリオはもうこれで辛い撮影なんで二度としたくないと思ったかもしれませんね。
アカデミー賞獲ったから、あとは日本でパチンコやスマホゲームのCMとか出て楽に稼いで、のんびりするか!と考えているかも。

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