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2016年04月23日01:05

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買ったばかりのブルーレイで見た「春の祭典」初演のシーン

十数年使っていたDVDプレイヤーがとうとう壊れてしまったので、
ブルーレイディスク・プレイヤーをやっと買いました。
この機械はブルーレイだけでなく、これまで買ったDVDソフトも見られます。
せっかくブルーレイが見られるので、
とりあえずオペラはMETの「ニーベルングの指輪」「パルジファル」を、
そして映画は「アマデウス」と「砂の器」のブルーレイをネットでポチ買いました。
「ニーベルングの指輪」は、全部見るのに16時間ぐらいかかるので、
まだ全然、見終わっていません。

昨日、レンタルのブルーレイの
映画「シャネル&ストラヴィンスキー」を借りてきました。
6年ぐらい前に公開された映画ですが、私、たいへんに気に入りました。
まさに大人の映画です。

内容は、1913年のパリで、ストラヴィンスキーが
ロシア・バレエ団の公演で「春の祭典」を初演した時、
その内容があまりにも斬新で革新的だったため、
観客の激しいブーイングを受けます。
失意のストラヴィンスキーを、デザイナーとして成功していたシャネルが
彼の才能に惚れ込み、自分の別荘に彼とその家族を滞在させます。
そしてシャネルとストラヴィンスキーの芸術家の恋愛へ…。

私にとって最大の興味である
クラシック音楽の世紀の大スキャンダルとなった
ストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」の初演の再現シーンは
映画の冒頭から流れてきます。
当時は、サン・サーンスがフランス楽壇のボスだったころでしょうか。
(実を言うと、サン・サーンスのような不自然に大げさな音楽は好きじゃない。)
たしかにストラヴィンスキーの音楽の野獣的な複雑なリズムと呪術的な不協和音には、
当時の人々がはビックリぽんだったにちがいありませんね。
ディアギレフやニジンスキーに扮する役者さんも出てきています。
今では20世紀の古典となっている「春の祭典」ですが、
こんな感じで初演されたのかぁ〜と感慨深く鑑賞しました。
さすがブルーレイは、画質も音質もDVDより良くなっていますね。

この映画は、セリフが多くないのが特徴でしょうか。
しかしそれが逆に、行間を感じる「間」になっていますね。
それと、シャネルの別荘の白と黒のアールデコ調のインテリアや
シャネルの衣装がステキだったので、私は楽しめました。

この映画はストーリーよりも、
工夫された映像、斬新な音楽、大人のエロスを鑑賞するものだと言ってよいでしょう。
レンタルで借りたブルーレイですが、私、実物を買おうと思いました。

個人的な思い出話ですが、
2002年秋、フランスを外遊していた時、
リヨンのオペラ座でストラヴィンスキー作曲の「詩篇交響曲」の
コンテンポラリーダンスをみて、衝撃を受けたことがあります。
私、ほとんどバレエの実演をみたことがありませんでした。
しかし、いきなりイリ・キリアンの振り付けで見てしまったので
そのユニークさにとても惹かれました。
人間という生物は、こんな動きができるのか!と思いました。
その時、「春の祭典」の初演を見た人々のビックリ!が多少、分かった気がしました。

https://www.youtube.com/watch?v=UVFFYZI0fz4




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