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2016年03月22日23:49

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今月の車田水滸伝ネタバレ

世界中から英雄が消えていく…。「人」の進むべき道とは!?
☆姉・貴子の心配する中、武士はペガサス星矢&独眼竜・竜魔と対峙していた…。

Episode20★失われた情熱

新潟。河井家。
「武士?どうかしたの」
貴子が弟の姿を探す。
「さっきまで美しい旋律を奏でていたのに…。…武士はどこへ?」
ピアノの前から武士の姿は消えていた。床に落ちた、破られた五線譜に気付く貴子。
「こ…これはっ!?武士が、高嶺くんの為に作曲した「情熱」!この楽譜は曲名通り武士の情熱そのもの…。そんな大切なものが、なぜ破られて!?」
河井武士は薔薇園でピアノを奏でていた。
「ううっ。耳を塞いでも音が直接脳に響いて…」
「小宇宙が…かき消される」
「キミたちは歴史を歪めた大罪人。美しきフレデリック・ショパンの葬送行進曲を聞きながら…天に召されるがいい!」
『フフフ…。自滅しあうがいい、歴史を変えた者どもよ。この私の作りだすシナリオによって…!』
「他愛もない」
河井が演奏をやめる。その時、第三者の声が響いた。
「どうしたい?音楽に疎い俺ですらすげえとわかるほどの演奏をする河井武士が、いつの間にこんなダセェ音を出すようになったんだ」
「だ…誰だ…?キ…キミは…!まさかこんな所で会うなんて!剣崎…剣崎順!」
薔薇園に姿を見せた剣崎に河井が歩み寄る。
「剣崎、キミもこの世界に飛ばされて」
その時、剣崎がジャブを放った。薔薇が拳圧で飛ぶ。
「うっ!?な、なにを!?」
「やっぱりな。この程度のジャブ、河井ならたやすく避けるはずだ。本物の黄金の日本Jrメンバー河井武士ならな!おめぇ何者だ!何故、河井の肉体を乗っ取った?」
「そういうことですか、剣崎…。あなたもそこで倒れている男たちのように、悪に身を染めたのですね…!ならば、断罪するしかない!この美しき旋律で!」
再び河井が演奏を始める。だがその音を、剣崎は拳で弾き返した。
「バ、バカな」
「お…音が届く前に、拳の風圧で押し返すとは…」
「音が空気中を伝わる速度は秒速340メートル。天才であるこの俺にとっちゃ、ハエがとまる程度の遅さよ」
そして剣崎は気づいた。
「そうかい。この気配、黒幕がいるのか」
剣崎が身構えると、気配が消えていった。
「逃げ足の速い野郎だ」
一枚の楽譜が落ちる。
「!これは!?」
「う、…ううっ」
「河井!」
☆その拳に銀河を宿す者、スーパースター剣崎に敵はなし!


作者コメント:見て良し、描いて良し、桜が大好きです。今年はお花見に行けるよう頑張ります。


今月号のREDの表紙はスーツ姿の星矢とドレス姿の沙織でした。
次号は休載です。

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