今朝放送のNHK教育 こころの時代 では東日本大震災を経験した東北のご住職さん三名のインタビューだった。
よくもわるくも宗教関係者が3.11のあの現場でどのように行動したのか、生の肉声は非常に沁みる内容であった。
オカルトじゃないけど、と前置きしたうえで、遺体安置所に居たらご遺体から無念が伝わってきたとか、だんだん精神がマヒしてきてご遺体がモノになってしまうとか、それじゃまずいと思って気合い入れなおしたとか。坊主なので人の亡骸には慣れているはずだけど、ご遺体がみんな苦しそうなお顔で、手なども何かをつかむような状態で、津波などにながされてどのように苦しかったのかがわかる状態だったとか。
「葬式仏教のどこが悪い、葬式仏教だけど人はそこに救いを求める」と言い切れるお坊様の吹っ切れた強いお言葉はまさにその通り。あの混乱の中でできる範囲で力を尽くしたご住持さんの言葉を聞いて、まだ日本の仏教は決して終わっていないと思った。まあ。テレビなのでね、まじめなご住職さんが出ているんだろうけど。
しかし噂には聞いていたのだが、死体安置所に見張りがないと指輪のはまっている指を切ったり、口を開けて金歯を抜く「変な人」はやはり出ていたらしい。
再放送は土曜日午後なんですが、興味のある人は視聴をお勧めいたします
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