mixiユーザー(id:1219102)

2016年03月13日17:15

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本物は必ずしも本家ばかりとは限らない…

台湾で最近有名になったモルト・ウィスキー”KAVALAN”

http://www.emanak.co.jp/kavalan/

手の届く価格で「コンサートマスター」が8000円ほど。
更にその上、「ソリスト」はカスク・ストレングスもあって、ポートワイン樽仕上げ(仕込みも?)とのことだが、シェリー樽のものしかネットでは見つからない。
30000円以上という話だが、ネットで調べた範囲では45000円が最上級で、それ以外は20000円以下で収まっている。

ほんの数mlだが試飲させてもらい驚いた。

コンサートマスターは通常の40°のシングルモルト…どうもこっちがポートフィニッシュらしい。
非常にクリアで雑味は皆無。間違いなく上等なモルトであることは分かるが、12年以上ではなく、
年数は若いが極めて良質なモルトを上等で厳選した樽で寝かせたのではなかろうか。

40°は米国向けと思われる度数だが、に飲んだ感じでは43°以上に思えるほど、加水感は少ない。
少なくとも国内大手の「山崎」や「白州」よりは上というのが、私の評価だ。
こちらは以前試飲。

そして本日、ソリストのカスクを試飲。
こちらは、もう…至福の味わい。
マイミクのまるむさんなら一晩で飲み干してしまうほどののど越し、スムース感。
基本の味わいは先のコンサートマスターと同じベクトルだが、流石はカスク。
力強さが半端じゃない。
こちらも、上等で極めて厳選された(シェリー…フィノ?)樽で寝かせた比較的若いモルトを
香りが出、雑味が出る前にボトリングしたのではなかろうか。
たった209本のみの限定品らしい。

3万円以上と言われたら、二の足を踏むが、同じカスクでもシェリー樽なら19000円で出ている。

昔買った1959年のシングルモルト(カスク)56%…中身はグレン・リヴェットとの話も…が、これまで飲んだ最も濃厚な味わいだったが、これは濃厚さは皆無でスッキリするする入ってくる。
樽に含まれる雑味成分はフィルタリングでもしているかのよう。

ワインで言えば、シャブリやムルソーの新旧比較では無かろうか?

古来、樽香が当然だったシャルドネから作るこの二つ(他にもあると思うが…)のワインは、昨今作り手の考え方で変わって来ている。
本来の葡萄の香りを重視し、余分な樽香を付けないようステンレスタンクで寝かせる新派と樽熟こそワインという伝統派の間で大きな差が出ている。

それと似ている気がしてならない。
ただ、時代の変遷が大きい中で、間違いなく本物の遺伝子を持つ新しい流れは歓迎したい。

スコットランドで老舗蒸留所が少しずつ廃業してしまう中で、こういう感じで本物が残るのはうれしい。

埼玉のイチローズ・モルト然り、何とか手の出る価格範囲で良質なモルト…ひいては蒸留酒は常に入手可能であってほしい。
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