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2016年01月17日23:17

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ヒビノキ452（１月９日～１月16日までの１週間／週後半）

１月10日～１月16日までの１週間分の日記です。
基本的に日々の記録＋エントリするまでもない作品の感想が記されます。
おくののダメな日常がエモーショナルに垣間見えるコーナーですが、文量はかなり多いです。
必要な部分だけ、 “斜め読み”するか、 “ちびちび読む”ことをオススメします。
容量用法を正しく守ってお読みください。
この日記は先週の木曜日～土曜日までの週後半の日記です。
先週の月曜日～水曜日の週前半の日記は先週の金曜日にアップしています。

■2016／01／14／Thursday
　１、２本は週の前半に回す……としても、まだまだ多すぎるな。
　来週の時点で、あと、２、３本は新番をへらさないと。

『ルパンⅢ世』第15話　「ハイスクール潜入大作戦！」
http://lupin-new-season.jp/
おしえてルパン先生！　持ち主を点々と渡り歩き、
本人の心をまさしく移り気にさせてしまうダイヤモンド「クレオパトラの心」。
その「クレオパトラの心」を盗み出すルパンだったが、ひょんなことから宝石は、
ある男子高生のリュックへ紛れ込む。ルパンは教師に変装し、
宝石の取り戻すために高校へ潜入。だが、その高校では教師が爆弾を作り……。
まあ、スラップスティック・コメディとして見ないと今回はダメだ。
コメディとしてはいい。
集約させれば教師が再生する人情もの。生徒を見捨て、自信を失う教師が、
その生徒の危機に矜持を取り戻す。
自分は泥棒。でも、あんたたちは教師。
自分はやらないが、あんたたちにできることはある。
その人生の役割分担がルパン先生の教え。
「クレオパトラの心」は移り気をもたらすとの設定に、
ルパンを人情展開へと協力させてしまう。
でも自分は泥棒。ガラにもないことをした（そうでもないけど）。
ゆえ、移り気を呼ぶ宝石はいらない。
……で、川へと放った「クレオパトラの心」が移り気な峰不二子に渡る。
そのあたりがシリーズの皮肉と、キャラクターを汲み取るオチかもしれない。

『アクティヴレイド -機動強襲室第八係-』第２話　「学園崩壊」
http://activeraid.net/
「そのインナーには興奮をしない」山吹室長が前回の騒動収集に関係各所へ謝罪行脚。
一方、８係の更生をねらう、あさみは、
始業開始の９時になっても、一向に出所をしない面々にイライラ。
そんななかで室長の妹の通う学校がウィルウェアを着た人物に襲撃され……。
前回、「二次元で三次元の特撮をやっている」って説明しましたけど、
まさしくそのまま展開。ロゴス＝怪人組織。怪人組織は特定人物を選び出し接触。
違法ウィルウェアを与え、いってみれば、その人物を怪人と化す。
怪人が犯罪を犯す。８係が出動。特撮そのまま。
さすがは８係期待の新人。
あさみさんが「わたしならやれます！」と、
威勢よくウィルウェア（ファインファミリア）を装着して飛び出し、
器物損壊（校舎破壊）を行う。
当面、この、いわゆる特撮パターンが継続しそうだ。
ただ、難民や、ことなる正義の衝突
……っていう象徴的で暗示的な台詞が“ちらほら”。
そのあたりが本領発揮なのかも。
残念ですけど作画は２話時点で、もう“ムラ”があって統一感がない。
このままだと全体の作画の“質”はちょっとキビしそうだね。

『僕だけがいない街』第２話　「掌」
http://bokumachi-anime.com/
漫画家兼アルバイト。29歳、藤沼　悟。
18年前に戻り、ロリコンにめざめ、悲劇の修正を決意する。
前回、母親が刺殺され、その犯人の冤罪をきせられる直前、
“リバイバル”を発動し過去へと戻った悟。
だが、その場所と時間は18年前の北海道で小学生の自分。
悟は未来を修正するため悲劇の原因を探り始め……。
「見た目は子供。頭脳は大人」ではないけれど、
“リバイバル”した藤沼　悟の中身は29歳。
分別を得た悟は、子供時代には感じ得ない人生への尊さを覚えて、
自分に似たクラスメイト、雛月加代の虐待の事実へ気付く。
……と、まあ、こういう展開で悟は過去を修正していく。
手始めは、いずれは死亡する雛月加代の悲劇の回避。とはいえ、この加代、
なかなかエキセントリックな性格。だが、デレる、デレて不意討ちする。
まあ、だから、「しっかりしろ！」と29歳が、
ドキドキロリコンになってもしょうがないね！
どうやらテレビアニメも原作準拠の完結までやる模様。その部分は安心。
原作が、そもそもおもしろいんだけれど、２話も展開と演出は上々。
やっぱり今期鉄板の作品かもしれない。

『だがしかし』第２話　「きなこ棒と生いきビールと…／フエラムネとめんこと…」
http://www.tbs.co.jp/anime/dagashi/
前回「30分はもたないな」って書いたんですが、それ自体、制作も意識している。
ですからアニメオリジナル要素を導入するわけです。
そういう意味で制作は腐心（苦心）している。
ただ、個人としては、
「なら、もっと割り切った方が……」って思ってしまうんだよなあ。
原作自体、コメディ部分以外「ヤマタニ」はないわけだよね。
その部分を補足するのが、ほたるや、さやのかわいさで、ココノツとの交流と日常。
……で、「尺を稼ぐ or 増す」ってことになると日常を増量するしかないわけです。
事実そうしている。なら、もう駄菓子を持ち、
駄菓子屋の“外”へ物語を拡大していいと思うんだよな。いっそのこと。
たとえば「菓子を持ち、ひなびた町内を３人が回る日常の冒険」のような展開とか、
「アニメオリジナルキャラクターが駄菓子屋を訪問する」とか。
そういうのがないので、ただ単純にダラっとしているだけ。
テレビアニメにおける本作は「日常作品」ってこの時点で断言していい。
作画はいいし、ほたるや、さやのかわいさでセールスも堅実だと予想はします。
ただ、それ以上（８千～１万以上）になるならば、
もうちょっと日常でぬけた部分が必要かも。
まあ３話まで。

■2016／01／15／Friday
　

　「アサクリ」とかやっていると、
　仮想現実において入り込む“ガワ”の部分の技術は充分で、
　五感の再現が達成できれば（まあ、そこがむずかしいけど）、
　すぐさま没入可能だという気はするな。

　すくなくとも、フランス革命の話で、
　これだけ群集を一人一人処理できるならば十分。

　まあ、「アサクリ」自体、個人のＤNA記憶を仮想体験し、
　歴史の真実を探るって内容ですけど。
　しかしPS４のソフトがどんどん増えていきますね。
　もう４本目だぞ。だいじょうぶかオレ？　いや問題ない！

『紅殻のパンドラ』第２話　「大深度地下 -ジオフロント-」
http://k-pandora.com/
監督（名和宗則）のアクションの弱さ。あと、自己犠牲的にはめられた。
前回、ウザル・デリラと、
その持ち物たる猫耳美少女クラリオン（アンドロイド）と出会う七転福音（ネネ）。
彼女はクラリオンの触手的＋修復的な光景を目撃し、
ウザルの語る「平和を買う」へと協力する。ダメな子ですね。わかります。
２人はボーリングマシン（？）で衛星軌道兵器のブエルを停止するため、
ジオフロントへ向い……。
ビルが吹き飛び、じつのところ舞台（セナンクル・アイランド）の危機だというのに、
すっげえ、ゆるゆる（笑）
まあ、でも、もともとそういうテイストを、原案（シロマサ）が希望したので、
これでいいんだよな。とはいえ原作の絵柄とギャップは強く、
その部分で読者のとまどいはありそう。
正直なところシリアスで見ず、コメディと萌えに意識を割り振る方がよさそう。
タチコマ（フチコマ）のプロト・タイプ（ゲルツェコマ）とか、
そのワイヤーアクションも登場。劇場作品はここまでだったらしい。
ですから３話以降がだれも視聴してない映像になるわけか。
ラフな線描が本作のねらいなのか？
それともスケジュールのしわよせか、まだ、わからん（笑）

『昭和元禄落語心中』第２話
http://rakugo-shinju-anime.jp/
弟子格差と落語格差――。
みなしご人生を話芸に乗せ、
過去の八雲と助六、出会いの話は「のざらし」「しゃれこうべ」――。
前回、破門を許しを得たいデキの悪い弟子の必死の嘆願に過去を語る八雲
時間は昔へ巻き戻り……。
境遇こそ違えど親へと捨てられ、知らない身寄り。どちらも両親の愛情などない。
その真逆の２人が師匠へ弟子入り。落語を学ぶ。
前座に上り、菊比古（八雲）と初太郎（助六）の名前を得て初高座。
だが不安と緊張の菊比古は、
とにかく話しを始めから終りまでやりきることばかりに注力し……。
現在の八雲と、故人の助六の落語の“質”は違う。
とはいえ、今回の菊比古の「子ほめ」は本当につまんない落語。
そのつまんない落語をつまんなくやった中の人（石田　彰）の演技がすごい。
一方、初太郎の「時そば」は、まず、心底自身がたのしんで同時に客も笑う。
初太郎と一緒に菊比古も。
分解した場合、落語を３本やっただけだけど、
それぞれの落語に「人生」や「性格」や「情熱」が付随しているのがいい。
まあ、でも、そこが原作を含め本作の骨子なんだろうな。

『亜人』
http://www.ajin.net/
原作はgood!アフタヌーンで連載している桜井画門の漫画作品。
不死の特性を持つ亜人が世界で確認され、その存在に恐怖する人々。
主人公の永井圭はトラックにひかれたが蘇生し、自身が亜人と知る。
以後、迫害を逃れ、圭は逃亡生活に。
だが圭は人間と亜人、双方の闘争へ巻き込まれ……。
本作は2000年代の『寄生獣』って表現していいと思います。
……で、原作を全巻所持している自分が今回のテレビアニメに抱く難点は４つ。
１）　原作が完結してないこと。２）　テレビアニメを原作準拠にするならば、
途中で落し所を設定しなれければならない。
だが、現在、都合の良い折り返し地点が原作には存在せず、
中途半端になってしまうこと。３）　フルＣＧ作品。
４）　テレビアニメ以前に公開した劇場作品を使用していること。
１）と２）は原作の問題。３）は「セルがよかった」って部分はありますけど、
それ以前にポリゴン・ピクチュアズの生身の人物はやっぱり“つたない”。
４）は完全なマイナス要素。使い回し。
ですから、自分の出発地点はマイナスが多い。
まあ、好調な原作セールスによって、ある程度、視聴者がファンから獲得でき、
事実内容はおもしろい。アニメ初視聴のヒトにはよさそう。

■2016／01／16／Saturday
　『ブリッジ・オブ・スパイ』――。

　冷戦時代に発生したU-２撃墜事件をなぞる捕虜交換の実話。
　信念と公平を取り扱うよくできた脚本ですけど前半はタイクツ。
　だがロシアにU-２が撃墜され、捕虜交換を開始する時点で興が乗る。
　特別劇的にせずに、全てが終って、交渉の矢面に立つドノバンが家に帰る。
　家族が報道を見る。「おとうちゃんはやったんやで」そう真実を知る展開が好き。

『ブブキ・ブランキ』第２話　「炎の巨人」
http://bbkbrnk.com/
まんまで前回の予想は当り。ブブキ＝部武器で、ブブキはオーブ（王舞）の部位。
……で、アズマ＝心臓の覚醒で全部がオーブの部位へ戻り、
ロボット（ブランキ）が復活。ロボットものになった。
だが、そのオーブ（ブランキ）に５人が取り付き操縦する一方、
万流　礼央子は１人で炎をまとうブランキ（炎帝）を操縦し……。
……う～ん。礼央子がアズマの“妹”なのかも？
まあ、それはおいておきます。最近「制作が盛り上っているだけ」
そんな表現がある。この作品も「その表現」が散見する。
一部で「じゃあ？　どう作品を制作すればいい？」って思いはするけど、
一部で、「その表現」もわかる。
すくなくとも現在の時点で本作はユーザーのことは「あまり見てない」。
理由は「全部把握している制作」と「受け手でしかないユーザー」の情報格差。
一番の問題は、やっぱり２話で情報過多になってしまって、
その情報が整理できていないこと。
すくなくともヒイラギに「ブブキとはどういったものか？」
説明させてしまってもよかったんじゃ？
あと、これは個人的な感想ですけど、特殊能力もの＋ロボットものって
「よくばりすぎ」だと思うんだよなあ。主体がぼけるというか。

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