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2016年01月10日23:49

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ヒビノキ451（１月４日～１月８日までの１週間／週後半）

１月４日～１月９日までの１週間分の日記です。
基本的に日々の記録＋エントリするまでもない作品の感想が記されます。
おくののダメな日常がエモーショナルに垣間見えるコーナーですが、文量はかなり多いです。
必要な部分だけ、 “斜め読み”するか、 “ちびちび読む”ことをオススメします。
容量用法を正しく守ってお読みください。
この日記は先週の木曜日～土曜日までの週後半の日記です。
先週の月曜日～水曜日の週前半の日記は先週の金曜日にアップしています。

■2016／01／07／Thursday
　

　http://3lion-anime.com/

　放送がＮHKはいいんだけれど、
　周囲の印象と一緒でシャフト制作はちがうと思うんだよなあ……。

『ルパンⅢ世』第14話　「モナリザを動かすな」
http://lupin-new-season.jp/
右上のテロップ邪魔。それはおいておいて、ああ。なるほど。そうきたのか。
前回、MI６の施設から逃亡した人物はダ・ヴィンチそのものであった模様。
クローン？　……って予想が方々で頻出するのは、
アイキャッチでルパンの変装にマモーがふくまれるため。
まあ、ルパンを時系列的に掘り下げてもしょうがないけど、
『ルパン VS 複製人間』が関係あるのかしら？
なら、今回のテレビアニメは映画の後と先どっちだ？
（以前の「ルパンは夢をみねえ」の次元の台詞をかんがえるなら映画の“後”だ）
ちょっとそのあたりはたのしみ。
できれば関係させてほしい。
今回の展開は２nd時代の１15話（『モナリザは二度微笑う』）のリメイク。
あっち本物などなく、そもそも“全部”贋作って展開でしたけれど、
こっちは本人（？）が本物を描く……で斜め上の展開。
本人（ダ・ヴィンチ）の手によるならば、
偽物でも本物でもなく“新作（真作）”だよなあ。
いずれにしろ２クール目は、
なにかにより復活したダ・ヴィンチにスポットを当て進行していくのか。
たしかにMI６が心配するよう、過去の天才が現代に順応したらヤバイ。

『アクティヴレイド -機動強襲室第八係-』第１話　「コードNo.538」
http://activeraid.net/
まず、最初にわからなきゃならないのは、
この作品は三次元ではなく二次元で“特撮”をやっていること。
ですから、たとえば日曜、テレビ朝日で「仮面ライダー」を視聴しているヒトは、
すんなりと受け入れられるはず。そもそも脚本が荒川稔久ですしね。
オリジナルアニメとしては最近本当にめずらしい分割２クール作品。
初回の感想は上々。かつ小慣れた印象。
特撮ヒーロー＋刑事＋鉄道＋社会（警察）のしがらみ、と、複数の要素を混ぜ、
なおかつ、それがよく混ざっていてバラバラになっていない。
もっとも感心したのは説明台詞のすくなさ。描写の大半で
「ああ、こういう世界背景か」ってわかるところ。
そのあたりが特撮脚本がメインの荒川稔久の実力かも
（なにしろ視聴相手は“子供”ですしね）。
機動強襲室第八係（通称５３８／ゴミヤ）を更生しにきた花咲里（かざり）あさみ。
展開としては彼女が八係に絆（ほだ）され、愛され、以後、展開していくんでしょう。
黒崎と瀬名の関係は性格反対のライバル。いってみれば炎と氷。鉄板。
お台場の泥濘化など、現在の世界と一部ことなるしかけがまだありそう。
スタッフは谷口悟朗作品の常連が結集しているので、
アイムズ関係なく監督のコネで安定しそうですね。

『少女たちは荒野を目指す』
http://shokomeza.com/
原作は2016年発売予定のみなとそふとのギャルゲー。
美少女が美少女ゲームを作る……っていう展開は「さえカノ」を想像しそうだ。
企画はタカヒロでシナリオが田中ロミオ――。
この企画自体がタカヒロ＋田中ロミオの前々の約束
（「美少女ゲーム制作話を必ず書く）。今回、その約束が実現した格好。
いってみれば『CROSS†CHANNEL』のコンビ＆タッグの再結成。
初回は感想は“想定の範疇”。高校生の北条　文太郎（ブンタ）は、
シナリオ執筆が特意。
その能力を見い出し、清楚、ミステリアス、だが男子用トイレに入り込み、
逆壁ドンし、八景島シーパラダイスにブンタを誘い出す黒田砂雪。
彼女の目的は美少女ゲーム制作。ブンタにシナリオを執筆させることであった。
ロミオが得意な軽妙な台詞の押収でテンポも良く、視聴継続の入口は十分。
原作は第１部が高校生篇。第２部が社会人篇。テレビアニメは高校生篇を描く模様。
現在の美少女ゲーム（エロゲー）業界の動向を盛り込めそうで、
その意味では業界風刺・薀蓄作品にもになりそうだ。
『らくえん』のころとすっかり変化した業界を作り手２人はどう俯瞰するか？
もうエロゲー自体、オタクのメインラインになれず、
一般アニメやゲームと“描写”の垣根がどんどん曖昧になってますしね。

『僕だけがいない街』第１話　「走馬灯」
http://bokumachi-anime.com/
原作はヤングエースで連載している三部けいの漫画作品。
漫画家、藤沼悟は“再上映”と自身が呼ぶ、いわゆるタイムリープ能力を持つ。
自身の意志関係なく発動し、（苦労して）過去を改変しようと、
「０」か「－」の結果にしか至らない能力。この能力を藤沼はうとみ静かに暮らす。
だが、あるとき人生最大の悲劇が襲い……。
まあ、最初に確約しておくけど、
原作どおりにやったらタイムループ作品としては“安定”のおもしろさでしょう。
原作は、過去と現在の「原因」と「結果」の伏線の消化のしかたがすごくうまい。
それだけにはとどまらず、読者の斜め上の展開にもってくるので
（支持の理由はそこだよな）。
初回の印象は上々。なんにしてもネタバレになってしまうが、
「えっ！？」の引きで終った。原作は次巻で終了。
ですので最後までやるのかしら（あるいは原作と別のタイムラインで終了するとか）。
藤沼の幼少時代と青年時代を担当するのは声優ではなく、
俳優の土屋太鳳と満島　真之介。
印象は「まあまあ」。
監督は「声優にピンとこなかった」とはいうけど、正直、これ製作の都合かも。
なら周囲のキャストも全部俳優にすればいいわけだし。

『ファンタシースターオンライン２ジアニメーション』
http://phantasystar.sega.jp/psportal/pso15anniversary/animation/
販促かな？（販促です）　原作はSEGAが展開するMMO－RPG。
もともとSEGAが開発したシングルSF-RPG、
「ファンタシースター」シリーズをMMO－RPGとしたもの。
「１」と「２」の両方をふくめ現在サービスは約15年目へ突入。
舞台は2027年。清雅（せいが）学園に入学した凡百・凡庸な橘イツキは、
生徒会長、泉澄（いずみ）リナに呼び出しを受け、突然、副会長に大抜擢。
その最初の仕事はＰSO２をプレイし、レポートする仕事で……。
なに？　この進研ゼミみたいな展開？
現実世界と仮想世界で地続きになるほどテクノロジーが発展しているわけではない。
あくまでゲームはゲーム。
つまりはＰSO世界の描写はイツキのプレイしたゲームの拡大描写。
最初から最後までリアルはリアル。ゲームはゲームと割り切るか？
それともあるきっかけでゲームとリアルが一致するのか？
（たとえば「完全五感のフルVRの実験であった」とか――）。
ダイレクトマーケティングみたいなＰSO２の説明で一杯ですけど、
それでも、正直、初見おいてきぼりの印象は強い。
まあ、この作品は本当にＰSO２ユーザーが満足できればいいのかしら？
反対にアニメを見てゲームに……って参入はないんじゃない？

『だがしかし』第１話　「うまい棒とポテフと…」
http://www.tbs.co.jp/anime/dagashi/
これ、やっぱり30分はもたないな。
原作は週刊少年サンデーで連載しているコトヤマの漫画作品。
ある地方の駄菓子屋の１人息子、鹿田（かしだ）ココノツ。
ココノツは駄菓子屋の跡取を捨て漫画の道をめざす。
だが、その駄菓子屋にココノツの父親（ヨウ）を、
有名菓子メーカーにスカウトするため枝垂（しだれ）ほたるがやってきて……。
ほたるはヨウを会社に入社させるために、ココノツへ駄菓子屋の跡取をすすめる。
放送開始以前「30分は長い or もたない」って感想があったけれども的中した印象。
男性むけ深夜作品の売り上げって、結局、「（複数の）女の子がかわいい」
が最大部分へ直結する。内容は“そのあと”
（ファンや購入者をバカにはしないですが「ごちうさ」なんかが好例ですしね）。
その部分においてダブル・ヒロインのほたるやサヤはかわいい。
そこでは“ひっぱれ”そうだが、内容自体はダラダラ／スカスカ。
原作は菓子の１つで短篇を構成してるけれど、
つなげて連続させるために“なおさら”。
また、原作のキモの菓子解説をスポイルしたのも魅力半減。
菓子の薀蓄の共有を、見ている人が引き出せず盛り上れない。
一応とっておきますが、このままダラダラ／スカスカならいいかなあ……。

■2016／01／08／Friday
　夜は夜で新年会だったのだが、
　昼は昼で行き着けの和食割烹に樽酒（升酒）が飲用自由とおいてあった。
　上司の許可をもらい「上司」と「自分」と「同僚」が飲酒した模様。
　なお、その様子をＳNSに投稿しますよ、
　３人とも下の子たちに脅されておごった模様。

『ディバインゲート』
http://www.marv.jp/special/divinegate/
原作はガンホーのスマホゲーム。
人間の暮す<常界>。妖精の暮す<天界>。魔物の暮す<魔界>。
あるとき、その３つの世界が交わる聖なる扉“ディバインゲート”が開き、
世界の常識はくつがえった。その聖なる扉を開く能力を持つ少年・少女は、
それぞれ目的のために、それぞれ扉をくぐり……。
全体の印象は“不可なく”。
作画は丁寧だし、演出も良い。
とはいえ「ディバゲ」に個人としての思い入れがないので、のめりこめない。
混乱するからソシャゲ先行のテレビアニメとします
（でないとソシャゲへ展開するテレビアニメ全部が対象になるし）。
……で、ソシャゲ先行テレビアニメで純粋に映像の魅力で成功した事例は“ない”
（『神撃のバハムート』の売り上げ理由は本体の魅了ではなく特典ですしね）。
そういう意味でテレビアニメがメインコンテンツ（ソシャゲ）の入口になるか？
自分は疑問です。
あともう「ディバゲ」をプレイしてるユーザーがテレビアニメを視聴するのか？
その疑問もあるな。それぞれイメージあるしね。
まあ、これはファンが満足できればいいのかしら？
新番視聴時期に多用する自分の「テンプレ」のまとめのように。

『紅殻のパンドラ』第１話　「適合者 -アデプタ-」
http://k-pandora.com/
原作は角川ニコニコエースで連載している漫画作品。
原案が士郎正宗。漫画が六道紳士。
一応シロマサワールドを継承し「攻殻シリーズ」とは地続きの作品。
テイスト自体、まったく別物で、政治、経済、哲学ひかえめ。
カワイイ女の子を全面に押し出す、明るい／軽いの意味での“ライト”な作風。
全身義体の少女、七転福音（ネネ）は、義体が発展途上の本作で、
義体を能力的に完全使用可能な“適合者”。
福音は親戚に引き取られセナンクル島へとやってくるが、
セナンクル島でクラリオンの名のアンドロイドと出会い……。
正直なところ、“攻殻”と“紅殻”世界を比較した場合、
「時代の古い“紅殻”の方がすするんどるやんけ！」と想像する部分も
（シロマサなら“紅殻”時代の技術は「攻殻」では封印・規制、再現できない」
とかやりそう）。
それはおいておいて、初回は“及第”。百合＋萌え＋活劇がキャッチィだし、
シロマサテイストもそこかしこに。でも監督一緒で、すげえ「ろこどる」っぽいな。
原作は割りと凝った構図と複雑な絵柄で未来を描写している。
その複雑さが得意な印象のあまりない五組（スタジオ）が原作再現できるか？
不安ではある。これはとっておきます。

『昭和元禄落語心中』第１話　「与太郎放浪篇」
http://rakugo-shinju-anime.jp/
原作はITANで連載している雲田はるこの漫画作品。
刑期を終え出所した与太郎は、慰問で刑務所を訪れ、
「死神」を披露した八代目有楽亭八雲の芸へ惚れ込み、弟子いり志願。
その与太郎へなにかを感じ取り、八雲は彼を弟子にむかえ、面倒を見る。
だが与太郎は、かつて八雲と同期で、鬼籍へとはいった、
二代目有楽亭助六の芸へ惚れ込み……。
１話は以前発売したＯVAの再編集版。でも、たしかにこれはいいな。
今期のダークホースって感想はわかる。
『落語天女おゆい』から『じょしらく』と落語テレビアニメは結構ある。
けど本作は、徹頭徹尾、真正（しんしょう）の落語作品。
まあ、話芸と声優の相性が、そもそもよさそう。
テレビアニメは八雲と故人の助六の過去の話が中心なのかな？
「できごころ」を打つ与太郎の集中力に合せ、ジャズＢＧＭが鳴り、
「芸が走る」場面の高揚感はスゴイ。
その関智一を含め、石田彰と中の人がすげえな。
またディーン制作作品の細い線描と、原作の作風が完全一致した感覚も強い。
萌えアニメや燃えアニメではなく、完全に質アニメ。また子供ではなく大人むけ。
原作選択のチョイスとしてはМBS系列ではなく、本来、フジとか日テレがやりそう。

■2016／01／09／Saturday
　『クリムゾン・ピーク』――。

　いつものデロ・トロでゴシックな作風に原点回帰。
　美術と画面の作り込み、調度、その画作りのこだわりはすごい。
　ただ、なんというか物語のミニマル、ある意味では尻すぼみも、
　いつものデル・トロ。まあ、そもそも人間の話に終始するので、
　これ以上ひろげようもないと思いはするが。

『ブブキ・ブランキ』第１話　「魔女の息子」
http://bbkbrnk.com/
サンジゲン10周年記念のオリジナルテレビアニメ。初回の感想は“まあまあ”。
ただ、主人公（アズマ）の立ち位置と世界説明、
そのアズマが「魔女の子」になった原因はつかみやすくて好感。
地球の衛星軌道にオーブとブブキが休眠するコロニーがあって、
そのブブキをアズマの母親（ミギワ）が管理していた。
だが、その影響で死の迫る母親に、
アズマの妹のカオルコが勝手にオーブを再起動（？）。ブブキが覚醒する。
結果、ブブキは地球に降り注ぎ、地球に災厄がおきる……と。
ブブキっていうのは“部武器”の意味だと思うけれど、アズマを始め、
今回仲間になった少年・少女は、そのブブキ使い。
ただ、どうやら大人のブブキ使い――今回の的場井　周作――も存在する模様。
まあ、最初の対決の構図から受け取ると、アズマら子供ブブキ使いと、
万流　礼央子ひきいる大人ブブキ使い――いや、礼央子も子供ですけど――
の対決なのかな？
アズマは心臓。コガネが右手。能力は部位が関係しそうだ。
オーブとブブキが覚醒した場合、ロボットものになりそう。
今期はオリジナルアニメが本当にすくないので、これはとっておきます。
ただ、最近、オリジナルアニメ自体が「パッ」としないからなあ。

『ラクエンロジック』
http://luckandlogic-animation.com/
原作はブシロードが展開するＴCGメディアミックス企画。
L.C.92年。異界の戦争に敗北した魔神らは人間世界へ襲来。
その使者（フォーリナー）から人類を防衛するため、
ロジックを持つロジカリストが戦う。かつてのロジカリストで、
現在は民間人の剣美親（つるぎよしちか）は平穏の日々を送る。
だが、美親は、ふたたび戦いへと巻き込まれ……。
ロジカリストは、使者と出身が一緒の女神と合体し、超常能力を得る。
使者は現実を“結界”（パラドクスゾーン）で侵食する。
……で、相手の使者もロジカリストと同様に、人類と合体し敵と化す。
主従は反対（ロジカリストは合体した人間が主。通常の人間は合体した使者が主）。
まあ、１話は印象は“そこそこ”。
ＣＧとエフェクトバリバリの戦闘はスピードこそないけど丁寧で綺麗。
おそらく男性ロジカリストは美親１人。以外は全員が女性ロジカリスト。
そこからハレーム展開になるんでしょう。
展開としては以前にあった「WIXOSS」に似る。
ただ、あちらにはあったドロドロしたアクはないな。万人むけ。
世界設定と作風はライトノベル風味。「WIXOSS」はテレビアニメがきっかけで、
メインコンテンツ（ＴCG）の新規参入をつかんだので、これもうまくいくといいね。

『霊剣山星屑たちの宴』
http://reikenzan.net/
日中合作作品。
原作は中国で２億9627万ビューを記録した人気オンラインノベル＆コミック作品。
彗星落下の予兆に運命の子を探す仙人門派の霊剣一族。
この一族の入門試験に挑戦するのは、自身こそ天の申し子と吹聴する王陸。
王陸は試験合格のために修行の旅へ向い……。
中国でファンタジーといえば武侠で仙人なんだな（笑）
１話は、その彗星落下の説明から仙人試験の開幕まで。
王陸はトリックスタータイプの主人公で、直接対決より相手を出し抜く方法を好む。
まあ、直接の実力も相当なようだけど。
原作が若年ユーザーの支持で成立しているなら、
結局のところ、日本も中国も嗜好は一緒。最強。大人より頭が良く、
苦労せず周囲の求心を得て、一部で達観している。かわんねーじゃん（笑）
実力ある親友。エリートでイヤな同輩の登場と鉄板構成。東西共通。
ただ、初回から作画はかなりつらいな。物語の展開は早く適度で良い。
ほとんどのヒトは真っ当だが、
日本の声のでかいアニメファン＝ネトウヨ、反中、嫌韓が一致するのは、
“事実”以外なにものでもない。
その時点でバイアスなしといった展開がむずかしいよね。

『ナースウィッチ小麦ちゃんR』
http://www.ntv.co.jp/komugi
2002年にＯVAで発売され、以後、テレビアニメになった、
『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』のリブート作品。
そもそも無印自体が本編（『ソウルテイカー』）のスピンアウト。
とはいえ無印は、現代のオタク（マニア）の素地（行動と習性）となった風俗
――夏と冬はコミケに行き、同人誌を買い求め、趣味のコミュニティを作り、
案外行動範囲が広い――など取り入れ人気を得た。
続篇は世界を一新。現代の小麦の活躍を描く。
初回の感想は“当時以上にはなれない”。
02年時代、オタク（マニア）のニューカルチャーは、
まだ、とがっていた。一般以外の趣味と人種が構成するめずらしいものだった。
だが、もはやそれは状態化し、だれもかれもアニメを見て、
“ファッションオタ”か“本物”関係なくオタク（マニア）と公言する時代になった
また、とりたてオタク（マニア）文化を主題にすえる作品もめずらしくなくなった。
その意味でリブートは「よくある文化のよくある作品のひとつ」
当時、オタク、アキバ文化の代表になった桃井はるこを踏襲して、
小麦の中の人は“アイドル”の巴奎依（ともえけい）。
どうだろうか？　正直なところ過去（前作）にはとらわれず、
オタク／マニア文化を取り込む作品として見れればいいかも。

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