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2016年01月05日23:45

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レディスモデルはしなやかさを見極めよう!

■ レディスモデルはしなやかさを見極めよう!

イタリアブランドのピナレロの最新入荷モデルのGANレディスモデルを見て、しばし、たじろぎました。F8の金型と同じでカーボンエアロバイクってデザインを採用しています。トップチューブの長さもスモールライダーの最適ポジションには重要ですけど、短いが故のハンドリングや低速走行時の足と前輪の接触など、デメリットもありますから、むやみに短さを礼参するのもどうかな。

エアロロードが流行だから、風洞実験の結果を踏まえて、どのブランドもみんなこういう傾向のデザインにはなると思います。でもな〜どうなんだろう、小さいサイズのフレームは。エアロフィンは本来フレームサイズが大きいモデルの剛性の補強として採用されていました。

エアロダイナミクス形状でも、空気抵抗を減らすという意図での形状決定は、UCIの競技機材ルール的にはノーグッドです。でも現実にはエアロロードバイクが認可を受けています。まるでフランスの耐久選手権の1つ、ルマン24時間に出場するクルマの規格のルールみたいな、最終的に競技委員が現物を見て決定される、曖昧なことがまかり通っています。

もちろんフレーム形状のフィンや扁平チューブが、バイクやライダー全体のエアロダイナミクスに大きく影響するとも思えません、むしろフレームの剛性に影響するでしょう。もちろん機材ルールで縛られ過ぎているとバイクのデザインは面白くなくなりますからね。

つまり、ピナレロのフラッグシップ、上級モデルのF8のDNAを受け継いだというのがウリになるエアロダイナミクスを意識した流行のロードフレームデザインです。実質は時速50km走行でもスペシャの風洞実験室でも、ピニンファリナで何年かけて開発した形状でも、トータルでの空気抵抗にほとんど関係ないですけどね。

キロメーターランセで使われている、頭と肩とのギャップを埋める、ダースベイダーヘルメット1つにかなわないと思います。コンパクトデザインの流線型を彷彿とさせるエアロヘルメットより、肩幅とのギャップが小さい競輪ヘルメット着用の方がCD 値は小さいのですから不思議ですよね。

F8の面積のあるエアロデザイン採用で、そのままサイズを小さくするとどうなるか、横から見たら面が凄く大きいでしょう。ヘッド周りもシートチューブ周りも太いチューブが集中して大迫力で面を主張しています。

34万円前後の完成車ですから、当然フレームに採用されるカーボン繊維は上級クラスよりグレードは低く、フレームやフロントフォークの剛性は低くなりますが、それでもフレームがコンパクトになってこの太さですから。

一般的にこのサイズが最適なライダーは体重がなく、トップアスリートではないパワーのないライダーが乗るとしたら、エアロデザインの太いカーボンフレームの剛性は、踏み込む脚に対しての反力が発生してダメージになる可能性があり、オーバースペックになっていないか心配になります。

体重と発揮できるパワーは必ずリンクしています。それに、パワーの伝達による加速性能や、踏み込んだ脚への反力、路面からのショック吸収性、フレームの剛性バランスをどの速度域で評価、解釈するかで、フレームの評価は大きく変わります。

ロングライドイベントを一定レベルで走るライダーと、ロードレースの最終段階でロングスプリントを効果的にしたいライダーでは、当然求める剛性レベルが違います。

デローザのスモールサイズ、イーストンのラウンドチューブを採用したフレームのスモールサイズなんか、剛性バランスが良さそうで注目しています。高弾性カーボン繊維を採用した肉薄チューブ&ラグ一体製法を採用した、セミモノコック接着製法の細めのチューブのフレームに、快適走りの可能性を感じます。


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