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2016年01月03日22:35

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ヒビノキ450（12月28日～１月３日までの１週間／週後半）

12月28日～１月３日までの１週間分の日記です。
基本的に日々の記録＋エントリするまでもない作品の感想が記されます。
おくののダメな日常がエモーショナルに垣間見えるコーナーですが、文量はかなり多いです。
必要な部分だけ、 “斜め読み”するか、 “ちびちび読む”ことをオススメします。
容量用法を正しく守ってお読みください。
この日記は先週の木曜日～土曜日までの週後半の日記です。
先週の月曜日～水曜日の週前半の日記は先週の木曜日にアップしています。

■2015／12／31／Thursday
　本当、オレは年末の晦日ですらもTRPGのシナリオつくってんだな。

■2016／01／01／Friday
　あけましておめでとうございます。今年も、よろしくお願いします。
　あと、各位に年始の挨拶はコメントしたので、
　この日記に年始の挨拶は必要なければとくにいらんです（笑）

■2016／01／02／Saturday
　午後から自宅でTRPGのセッション――。
　『Numenera（未訳）』のGMをやらせてもらいました。

　

　http://www.numenera.com/

　参加者のみなさんはお疲れ様でした。

●登場キャラクター（50音順）

▼PC①　オーバン／男／24歳／Jack／Charming／Separates Mind From Body
自身の精神を投射可能な斥候の天才。単純な精神投射ではなく自身の持つ金属球体に精神を移動させ、周囲の様子を知覚可能。今回の異星の冒険において精神投射を使用し、肉体の限界を超越した斥候性能をしめす。相手の精神が透視可能なために戦闘も得意。

▼PC②　スロールカッター／男／32歳／Glaive／Rugged／Metes Out Justic
ある日、ある時、天の神の“電波”を受信し（マジです）、以後、“変えし神”のために身を捧ぐジャスティカー。「罪ある者」と自身が指定した存在に強い力を得る。そもそもからして強力だが、ランの氷の鎧を装着させるとますます手がつれられないことに。

▼PC③　ラン／男／28歳／Jack／Clumsy／Wers a Sheen of Ice
撃ってよし、斬ってよし、呪文（エソ―テリー）も使用可能なバランス性能。性格の“おっちょこちょい（Clumsy）”は自身や味方に特別な効果（ダメージも含む）が発生した場合、相手にも半分被害をおよぼせるピーキーな能力。調査で活躍する場面も多数であった。

●プレイの内容

□■
新年早々、酒場を破壊し叩き出され、のち宇宙迷子のヒロイン（？） *1 と出会う。
そのヒロインが緑の珪藻が内部にみちる水晶の肉体（？）をもっていたらどうするか？
このシナリオは人類の“愛”をためすシナリオだ――（ウソ）。
約10億年が経過した地球にも新年は存在する。*2 新年チャートで、
「目覚めたら前日いた酒場が吹き飛び、もう“なかった”」の結果を得たPCたち。*3
呆然事実の店主を残し、煤へと汚れた顔を拭い、スタッドファスト最大の都市、
チー（Qi）の街路を宿屋へ向う。だが、帰り道、PCはボロを着たＮPCが、
人買い風の男らに連れ去られる現場を目撃する。
宇宙から電波を受信している“変えし神” *4 の信徒、スロールカッターが、
酒場の破壊は棚に上げ、第九世界 *5 の正義の使徒となって不正と戦う。
また、逃げ出すＮPCをオーバンが感覚だけ“移動”させ探し回る。*6
PCは逃亡の理由を聞き出したくて、なおかつ、
彼女が騒動に一切さわがなかったことに注意したのだ。*7
とりあえずランがＮPCを落ち着かせ、人攫いと出会ったいきさつを聞く。
だが、どうにもおかしい。ＮPCは“真語” *8 を理解せず、会話は身振り手振り。
PCとGMは本当にジェスチャーと絵で話し（笑）、 *9
ＮPCが奇妙な装置でチーへ来訪したのを理解する。そのあとPCはボロの下の、
“彼女たち”の正体を目撃するのであった。

■□
「彼女は“人型”で“人間？」ランの発言をふくめ、
第九世界にもうなれた面々。でもさすがにおどろく。“彼女たち”は
人型女性の水晶容器のなかに緑色に輝く珪藻が動く奇妙な種族（？）であった。
しかも、内部それぞれの珪藻は単数形ではなく複数形だという。
だが、“彼女たち”が犬や猫に驚き、約10億年後の地球の風景を新鮮に見る態度へ、
「“これは”もしかすると“いける”んじゃないか？ *10」と思うPLたち（笑）
“彼女たち”によれば、どうやら故郷で一族（？）が危機におちいって、
伝説にあった“入口”を通り、助けを呼びに来たという――。
PCは、とにかく、その入口をくぐり、彼女の故郷へ向うことに。*11
ちなみにPCらは、この時点で彼女に仮の名の“シー”をあたえることにした。*12
だが、その“入口”を通りPCはふたたび驚愕する。その場所は“月”であった。
スロールカッターのPLがいった。「いよいよ“宇宙“か」――。*13
PCは“月”を中継に、*14 “シー”の故郷に向う。ところがランが調査した、
入口のニューメネラ装置 *15 は劣化いぢじるしい。４回しか行き帰りができない。
PCは以下のように計画をたてた。（１）　１回目の訪問はシーの故郷の環境調査。
（２）　２回目で必要な道具の準備と原因の解明。（３）　３回目で原因の解決。
（４）　４回目で最悪シーを地球に連れて変える。*16
こうしてPCは月の入口をくぐった。

■□

“シー”ら一族（？）は、その惑星をグランサール（Garanthal）と呼ぶ。
２、３フィートの浅い海に延々と珊瑚礁群が続き、
透明な力場で都市を築き、生活しているクルアー（Clure）の名の種族だという。
彼等は珊瑚の一種で、その一つ一つの微小な珊瑚が“生きた個”だという。*17
そもそも、この一族の話を金属の球に宿り「ふむふむ」と聞くオーバンが、
もう“おかしい”*18 ただグランサールの大気は有毒で、*19
そうするしかなかったのだ。一族によれば、グランサールに別の星の種族が来訪。
我々を採取しに来たのだという。「正月早々、太陽系内と太陽系外の種族３つどもえの、
問題解決してるのオレたちだけだろ」とPL（笑）*20
PCは、まず地球に戻り、チーで28時間のあいだ環境適応可能なサイファーを購入。*21
そのあと、その侵略種族と対決に向う。途中、泳いだり渡ったり、
珊瑚礁群の生物と戦ったり隠れたり――。こうしてPCは侵略種族のキャンプに到着。
狩猟本能のみ突出したリーパー *22 なグレンドリン（Grendlim）に、
「あ、この宇宙人は悪い宇宙人だね」と対決を覚悟（おい地球人単純だぞ）*23
だが、PCの行動は先出し後出し予想されてしまう。なにかあるんじゃないのか？
PCは一度撤退し、グレンドリンの“予想機械”*24 をランが発見。機械を破壊し、
グレンドリンに勝利。平穏を取り戻した。なお、チーの“月”に向う、
“入口”をPCは破壊した。*25 最期に空を仰ぎ見て――。*26

●脚注

※１　このシナリオは『ニューメネラ（Numenera）』の第九世界における地球以外の惑星と宇宙をあつかった『Into the Night』を使用している。本作の惑星はＤ＆Ｄやファンタジー作品の異次元界（各種ブレーン）の換骨奪胎だと個人としては想像している。
※２　人類が暦に日の出と日の入、潮位、月の満ち欠けを使用する以上、結局、未来永劫“新しい年”の開始は存在しているのだろう。
※３　そのほか「目覚めたら荒野の真ん中」「自身が競売にかけられている」など。
※４　TRANSFIGURED GOD、あるいは、Lands of the Dawn。地球軌道を周回する衛星が特定の人物を選び出し、その“電波”を受信した人物は“目的”を成す“変えし神”の使徒へと変わる。ちなみに、この組織の中央は個人用戦闘機を貸し与え、各地に派遣されると案外カッコがいい。だけど“電波”である。
※５　現在から８つの文明が興って滅びた結果、約10億年が経過した地球。『ニューメネラ（Numenera）』の舞台。
※６　オーバンは自分の精神を、まさしく“切り分け”、感覚を“移動”させたり“設置”させたりすることができる。
※７　声の一つぐらいはあげそうだが。
※８　トゥルース。第九世界（スタッドファスト）の共通言語。おおよそ70％の人間が理解している。
※９　なんだよこの『テストレーション（ボードゲーム）』みたいな光景（笑）
※10　なにがいけるのか？
※11　シー（彼女）は人間ではなく、PLは、どうにも彼女の故郷がどんなものか理解しきれなかった。とはいえ、もろちんGMはわざとそうしたわけだ。なぜなら彼女は地球人ではなく異星人だからだ。
※12　She's。英語で“彼女”の意味だ。
※13　このデタラメ感（笑）
※14　『ニューメネラ（Numenera）』における現在の“月”は、人類が最絶頂期に各種惑星に向うハブ空港のように利用していた遺跡だということ。そのまま放置されているらしい。シーは一度、故郷の惑星から“月”に到着し、そのあと“月”から地球（チー）へと向った。
※15　第九世界以前のテクノロジーで作成され、なおかつ理解と作成と再現不能の品物の数々。我々の語る魔法に似た正体不明の科学の結晶を『ニューメネラ（Numenera）』と呼ぶ。本作のタイトル由来の象徴存在。
※16　まあ、最悪の場合だ。種族滅亡などまっぴらではある。
※17　生身の彼等は非常に微小だし、ほぼ、実体を所有してない。そのため力場を利用した透明な人型ロボットに自身を入れ、物理干渉を行う。
※18　オーバンは自身の持つ金属の球体（アーティファクト。常時使用可能なニューメネラ装置）に自身の精神を移動させ、その球体の存在する場所に自身の精神を存在させることができる。
※19　有毒というよりもグランサール全体の大気にクルアーの“生きた個”が存在し、そのクルアーを吸い込むため。「あなたはそこにいますか？」
※20　すまん……すまん……っ（笑）
※21　サイファーはニューメネラと同様の第九世界以前のテクノロジー。１回のみ使用可能な使い捨てマジック・アイテムに近い。またPCの能力を延長するキモでもある。
※22　刈り取る者。海外で破壊のみ目的としたり、あるいは、全世界中の滅亡をねらう存在を形容するため、最近多用され始めたスラング。
※23　これが滅亡の原因なのか……。
※24　グレンドリンは目標（餌食）の行動や性質を予知する“機械”を所持しており、効率をもって獲物を狩る、とのこと。
※25　侵略種族（グレンドリン）を見て、PCは人類が侵略種族へとなる未来を心配したのだった。相談した結果、PCはチーの遺棄区画にあった月へ向う装置を破壊した。
※26　もう二度と彼女に再会できない。だが、この選択はまちがっていないはずだ。

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