先日、近所のシネコンで
映画「ミケランジェロ・プロジェクト」
(原題:The Monuments Men)を見てきました。
第二次世界大戦時にナチによって強奪された美術品を奪還する
連合軍側の美術のエキスパート達の活躍の映画です。
キャストは豪華ですが、全体的には地味な映画です。
史実にほぼ近い内容らしいということだったので
美術ファンの立場でみてきました。
私たちが知っている戦争映画とはちがい
戦闘シーンはほとんどなく、
悲しみや喪失感を感じることがほとんどない異色作。
だから戦争映画の外伝的な位置づけの作品だと思いました。
邦題が「ミケランジェロ・プロジェクト」となっているのは
ブルージュの聖堂からナチに強奪された
「聖母子像」の奪還が中心に描かれているからでしょう。
私のこれまでの外遊で
ミケランジェロの彫刻、絵画、建築など
主要作品は見てきましたが
ブルージュの聖母子だけはまだ見たことがありません。
そういう点では、今後、ベルギーを訪れた時、
この像を見ることができるのは
モニュメント・メンたちの活躍のおかげ
ということになりますね。
なおこの映画は、
ナチが強奪した美術品等の所在の問題をあまりオープンにされたくない
いろいろな政治的な圧力があったようで、
アメリカでは上映が短期で打ち切られた経緯があるそうです。
PS
連合国側がつくる戦争映画は
ドイツやソ連がいつも悪役になるのは定番ですが、
ノイシュヴァンシュタイン城でのロケがよく実現しましたね。
https://www.youtube.com/watch?v=poVQOnNzrRc
ログインしてコメントを確認・投稿する