毎日新聞の編集委員の西川恵著、
『エリゼ宮の食卓』と『ワインと外交』は
私の愛読書です。
これらを読むと
王室や国家が催す晩餐会のメニューやワインを見れば
表向きの美辞麗句よりもずっと雄弁に
本音の思いがよくあらわれていることが分かります。
先日、英国を訪問した
習近平主席のための晩餐会で出されたワインは
フランスのボルドーの「五大シャトー」のひとつの
1989年のシャトー・オー・ブリオン
詳細は以下のサイトに記されています。
http://winereport.blog.fc2.com/blog-entry-1741.html
89年は歴史的な当たり年です。
偉大なワインであることはまちがいないでしょう。
英国が中国を最大限に重視しているというメッセージは
世界に伝わったと思われます。
一見すると最大級の「おもてなし」に見えますが、
私は英国流の皮肉が込められていると考えています。
なぜなら
1989年は天安門事件がおきた年。
オー・ブリオンはグラーヴという地域の葡萄を使っていますが、
Gravesとは英語でgrave(墓)という意味です。
表向きは友好を装っていても、
天安門事件の中国人民の流した血を
習主席に飲ませた英国
と私はとらえています。
英国ならこのような見えないメッセージを込めそう。
私、西川氏の著作の影響を
かなり受けているようです(苦笑)
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