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2015年10月03日00:36

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【将棋】格上との対決

久々に良い将棋ができたので。

教室のOBで現在京都大学生のT君は、かつてT君の師匠だった私の父母よりも強く、長兄に近しい腕前だ。団体戦などではうちのチームに参加してくれて大将をやってもらっている。

第1局は私があと3手で詰むところだったが「時間切れ」で逃げ切るという「実に私らしい勝利」。第2局は中飛車で先行したが相手にも中飛車で対抗されて正面からねじ伏せられて短手数で王手すらできずの完敗だった。

一方で私も最近好調で、父母相手にのべ7連勝できている。もはや両親を「格上」とは思っていない。

そんな流れで父が私にT君との第3局をさせたがっていたので、私もそれに乗っかることにした。

ひさしく「格上」と対局をしてなかったので、当然に勝利するつもりで策を立てて臨んだ。

普通にやればまあ20回に1回も勝てないだろうが、その1回を持ってこれるかどうかが「トンチのきかせどころ」と言うモノだ。

T君も振り飛車党なのはわかっていた。相振の本を読みこみ、戦型をあらかじめ予測。それに応じた攻めと守りの形を考えた。攻めは角交換四間をベースに2筋と4筋を同時に交換する。守りはT君の主戦戦法である中飛車、四間、三間に強い「金美濃」と決めていた。マイナーな囲いである金美濃は比較的弱点が知られていないとのよみだった。

結論から言えば「作戦を決めたから負けた」というものだった。これが大いに収穫だった。

私が先手だったので、先行して2筋と4筋の同時交換にはあっさり成功した。先行できたので「大事に行こう」として囲いを先に決めすぎた。T君はあっさりと金美濃の弱点を看破して弱点を攻める形に組み替えて反撃。浮飛車での受けを突破されてあとはボコられての敗北である。

感想戦でわかったが、相手の攻めの形の前に自分の囲いを早くに決めた時点でかなりの不利が決定していた。駒がぶつかるよりもはるかに前である。

最初の数手でも手順前後したり、相手の手に応じた手を指さなければ不利になることは「知って」いた。だが「分かって」なかった。それが今回の敗戦で「分かった」。20手目ですでにかなり不利、というか先に守りに投資した手がマイナスにされるよう「後出しジャンケン」で指された。その後、こちらはジャンケンの手を変える余地(囲いの発展性)がなかった。だから負けた。

あとは「分かった」ことを「実践」するだけのことだ。

毎度負けるたびに思う。「次は負けん」と考えようと思える。

そう思える限り人生は楽しい。おそらく私にとって人生は死ぬまで楽しい。

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