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2015年09月22日04:21

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はし鷹の野守の鏡えてしかな思ひ思はずよそながら見ん よみ人しらず

はし鷹の野守の鏡えてしかな思ひ思はずよそながら見ん
 よみ人しらず
 題しらず
 新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1432

「はし鷹の野守の鏡がほしいな。あの人が思ってくれているかいないか、遠くから映して見ように。」『新日本古典文学大系 11』p.416

俊頼髄脳[としよりずいのう 源俊頼(1055-1129)による歌学書。1113年成立]。
奥義抄 中[おうぎしょう〔アウギセウ〕平安後期の歌学書。三巻。藤原清輔(ふじわらのきよすけ 1104-1177)著。天治元年(1124)〜天養元年(1144)の間に成立。]「古歌」など。
和名抄十八[和名類聚抄 わみょうるいじゅしょう 平安時代中期に作られた辞書]「鷂(はしたか) 似鷹而(たかににて)小者也」とあるが、能因歌枕[能因 988-1050 による歌学書]は「鷹をばはしたか」といい、鷹の総名と見る。
野守の鏡 奥義抄によれば、雄略天皇が狩で鷹を逃がした時、野守が水に映った影を見てその所在を知ったという故事を引いて「野なる水」の意とし、また「人の心のうちを照らす」という徐君の鏡とする一説もあげる。
「野に寄する恋」。

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