ミトコンドリアには核内遺伝子とは別の独自の遺伝子があること、核内遺伝子は二重螺旋構造だけれども、ミトコンドリア遺伝子はリング状であること。そしてきわめつけは、ミトコンドリアのリング状遺伝子は、母親から娘へのみ代々受け継がれ続けてきているということ、、、、、
男性も母親のミトコンドリア遺伝子を受け継ぐのですが、パートナーの女性との間に子供が生まれる場合、男性の精子を駆動させていたミトコンドリア遺伝子は、受精が終わったとたん、無情にも溶解され、消えてしまいますので、遠い遠い子孫にまでつながるミトコンドリア遺伝子は、母娘相伝のみの系譜となっているのです。
ところで、母から娘に、そしてその娘が母となり、またその娘にというと、なんだか浮かんでくるものがありませんか?
そうそう、家族の座やあけみちゃんのワークなどでもよく展開される、母から娘へと条件づけや生き様などが延々と受け継がれててゆく女のラインの存在です。ぼくはよく女のラインがワークのなかで立てられるたびに、ついついミトコンドリアのラインを重ねて連想してしまいます。
先日の日記(「水素の風とからだの力」)でも紹介したように、 ミトコンドリアは、肉体的な生命のエネルギーの源を司る存在であり、かつ、女性から女性へと受け継がれてゆくことから、どこか大地の女神的なイメージを彷彿させる存在です。なのでもし母から娘へと連鎖するこのラインが弱かったり、なんらかの事情で断絶していたり、もつれあっていたり、癒着したり、反発していたりするならば、それはひとが一人立つために必要な基本的エネルギーを司るミトコンドリアとの関係にも影響を与え、生きてゆく上で必要な根源的エネルギーの不足を招来するのではなかろうか、とそんなふうに感じてしまうのです。
母から娘へのメンタルなパターンの継承と、母から娘へのフィジカルエネルギーのボルテージの決め手となるミトコンドリアの継承は、パラレルであるとともに、相互に関連し合っている可能性は案外高いのではないでしょうか。
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