蘆辺よりみちくる潮のいやましに思ふか君をわすれかねつる
山口女王
中納言家持につかはしける
新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1378
「蘆の生えている辺から満ち潮がずんずんさしてくるようにいよいよ思いが募るのか、あなたを忘れることができずにいます。」『新日本古典文学大系 11』p.402
原歌は万葉集四「山口女王贈大伴宿禰家持歌五首」の内、四句「思ふか君が」。
中納言家持 718?-785 万葉歌人。大伴旅人の嫡男。
「潮に寄する恋」。
山口女王(やまぐちのおおきみ 生没年未詳。系譜未詳。)万葉集に大伴家持への贈歌がある。新古今集二首、続後撰集一首、玉葉集一首入集。
http://goo.gl/vFPWg1
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