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2015年07月25日05:04

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われもしかなきてぞ人に恋ひられし今こそよそに声をのみ聞け 読人しらず

われもしかなきてぞ人に恋ひられし今こそよそに声をのみ聞け
 読人しらず
 題しらず
 新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1373

「私も以前はあの鹿のようにないてあなたに慕われたものです。今はあかの他人で部屋の外にお声だけを聞いていますが。」『新日本古典文学大系 11』p.401

大和物語百五十八段。鹿の鳴くのを聞いた昔の女が壁を隔てて他の女と住む男にやった歌。
しか 「鹿」と「然(その通りの意)』を掛ける。
「鹿に寄する恋」。

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