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2015年07月08日18:00

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CIAの語る「不正ですら団結してしまう日本」

尾木ママ、岩手中学生いじめ自殺の学校に激怒 「これじゃ生徒殺人学校!」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=17&from=diary&id=3505940

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尾木さんのお気持ちはお察ししますが、とりあえず感情的に叫んでいるだけでは問題解決にはなりません。

公認内部監査人(CIA)と言う資格があります。その業務の一貫に「組織の不正の発見、解決」というのがあります。

私は現職ではなく、元CIAですが、「学校のいじめ問題」というのはまさに「不正の組織的隠蔽」なので語れる範疇にあるかと思い、語ってみます(私個人の見解が主となりますが)。


まず、日本以外の国では単純な「個人的不正」の比率が高い印象があります。「組織的不正」の比率が高いのは日本の特徴でしょう。

これはいわゆる「民度」が絡んでいると思われます。諸外国では単純に窃盗や横領、ウソや怠慢をする人の比率が日本人より高いため、「目先の欲」「個人的」「衝動的」に行う不正が多いわけです(体感であり統計的裏付けがあるわけではありませんが)。

対して、日本は「組織防衛」「滅私奉公」の意識が強いです。「皆のために」と言う意識が誤った方向に出ると「組織的隠蔽」につながりやすくなります。「不正ですら団結する日本人」というところでしょうか。本来は日本人の美徳である「協調」「団結」「組織力」が悪い方向に働いたものと言えるでしょう。 サービス残業の問題なんて日本以外では聞いたこともありません。

「なぜ帰らないの」「そんなに不満があるなら会社を辞めればいいじゃない」「死ぬまで働くなんて理解できない」 このあたりについては日本よりも諸外国の方が健全なのかもしれません。

で、個人ではなく「組織での隠蔽」ですので探す方は大変です。周辺の状況や証拠を集めてもそれすら偽造されていることもあります。団結しているのを切り崩すのは手間がかかるのです。

複数の人間から複数の証言や証跡を集めて誤差や違和感から突き崩すという地味な作業が必要になります。ゼロからいきなり見つけられるケースよりは「タレコミ」で目星をつけて見つける方が多いでしょうかね。

さて、「組織的隠蔽」を減らす方法ですが、まずは「悪い報告」を受ける側の問題が大きいと思われます。個人的な責任を追及するのではなく、まずは「悪い報告をしてきた報告者」を褒めてねぎらう。評価する必要があります。「ほめて伸ばす」よりも「叱って糺す」に重点のある組織が多いのも日本の特徴かもしれません。

続いて悪い情報をなるべく早く広い範囲に共有してしまうことです。様子見とか事実確認とかの「言い訳」を一切許さず一刻も早くです。その代り、誤報だった場合の叱責やペナルティを軽くする必要があります。

悪い報告でも初期対応が迅速であれば「誰の責任か?」ではなく「どう対処すればよいか」が主眼となります。必然的に「責任者に責任を取らせる」という組織防衛よりも「問題への対応と対策」に力点が置かれやすくなるという寸法です。

逆にいえば、初期対応が遅れれば遅れるほど傷口は広がり、誰が責任を取るのかと言う問題になり、責任逃れを目指して更なる隠蔽が図られるものです。

問題が判明したら「応急処置」と「恒久対応」の2段構えで対策を考えます。「謝罪」も大切ですが基本は二の次です。応急処置や恒久対応の方法論はその組織や問題に関する性質や技術にもよりますので一概には言えませんが、優先順位と見切る部分の見極めが重要なのは間違いのないところでしょうか。

「誰が謝罪するのが適切か?」なんてーのは、少なくとも「問題解決策」ではありません。不要とは言いませんけれど優先順位は本来低いことだとは思います。

ひとまずこれくらいで。

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