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2015年06月22日22:19

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FOMALHAUT「虎について」

2009年、武装組織「タミール解放イーラムの虎」の壊滅を受けて書いた歌詞です。未作曲。







虎について



セイント・トマスの乗る舟は
アラビア湾の貿易風に帆を掲げ
ケララに着いた 二千年も前の話さ

見たものしか信じないといったんだ
甦った神の子にしっかと手を触れて
ああ やっぱりいらっしゃるといったんだ

セイント・トマスは疑り深い
祈りも科学も底から疑い
進んできたさ 二千年もの時をかけて

北緯一〇度のケララには牛がいた
牛のような男ども 仔牛のような子どもらも
ああ この地にどんな教えなら伝わるかな

セイント・トマスという語り部が
ボロをまとって裸足で往くよ
髭の奥できれいに光る眼 グリオの眼

楽園はここだというものがたり
アダムはひたすら東に向かう
ああ 獅子と虎のすむあの島へと

セイロンに橋かけて渡ろうよと歌う
珊瑚の首飾りみたいな海の道
ああ アダムの倒れたあの争いの楽園よ

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