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2015年06月22日05:48

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ローズマリー・マーティン 『ベベ・ベネット、モデルと張り合う (創元推理文庫)』谷泰子訳 東京創元社 2009年6月刊

六年前に読んだミステリ。
ローズマリー・マーティン 『ベベ・ベネット、モデルと張り合う (創元推理文庫)』 http://goo.gl/tjtiXH #bookmeter 谷泰子訳 東京創元社 2009年6月刊。2009年7月15日読了。

1964年のニューヨークを舞台にしたお気楽ミステリ・シリーズ第二作。
ずいぶん都合のいいことだらけのお話ですけど、ベベが昼食に食べようとしていたホットドッグがとても美味しそうでした。

「「ケチャップ入りのホットドッグをくださいな。マスタードはなし。ザワークラウトもなしね。そうそう、当然タマネギも抜いてね。おわかり?」

「はい、マダム」
と答え、パンを手に持つ。トングを使ってホットドッグをお湯の中から取り出そうとするのだが、ホットドッグは忌々しいほどよく滑るのだ。ようやく一本つかんでパンに挟み、ケチャップをかけて手渡した。

「金、よこしな、かわい子ちゃんよ。そのケチャップだらけのエプロンに血の染みまでつけたくねえだろ?」

恐ろしく長いナイフを出してきた。

「わかりました。お金は今取ってあげるから、手荒なことはしないでね」

おびえたふりならなんの苦もなくできた。

「ちゃっちゃっとやりな」

かがみこみ、予備のマスタードが詰まったプラスチック瓶に手を伸ばすと、一本取り出す。

あと5秒でやれ、でないと−−わあぁぁ〜!」

強盗がわめきだしたのは、わたしがいきなり立ち上がり、マスタードを吹きつけて彼の目に命中させたからだ。」 p.227

2010年3月に刊行された三作目、『ベベ・ベネット、秘密諜報員になりきる』はまだ読んでいません。

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