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2015年06月15日05:19

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見し人のおもかげとめよ清見潟袖にせきもる浪のかよひ路(ぢ)  雅経

見し人のおもかげとめよ清見潟袖にせきもる浪のかよひ路(ぢ)
 雅経
 水無瀬の恋の十五首歌合に
 新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1333

「いとしいあの人の面影を映して見せてくれ、ここは海の関守だから激しく流れる涙の波路を袖の関に堰きとめて。」『新日本古典文学大系 11』p.390

建仁二年(1202)九月十三日、水無瀬恋十五首歌合「関路恋」。
とめよ 袖にたまる涙に映すこと。「とめる」は「せき(関)」の縁語。
清見潟 駿河国の歌枕。傍らに清見が関があり、それにちなんで涙を止める袖を関に見立てる。
せきもる 「関守る」で関の番をすること。
参考「胸は富士袖は清見が関なれやけぶりも波も立たぬ日ぞなき」(平祐挙 詞花 恋上)。
この一首「旅の恋」で配列疑問。

飛鳥井(藤原)雅経(あすかいまさつね 1170-1221)平安時代末期から鎌倉時代前期の公家・歌人。和歌所寄人、新古今集撰者。新古今入集二十二首。勅撰入集百三十四首。隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合』では大江千里と番えられている。小倉百人一首 94 「み吉野の山の秋風さ夜ふけてふるさと寒く衣うつなり」
http://bit.ly/109mvQ2 http://bit.ly/19ROezx

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