自宅でモーツァルトのピアノ・ソナタを
流しっぱなしにしていることが多いです。
聴いていないようで、聞いている。
聞いているようで、聴いていない。
でもピアニストによって演奏の様相が違うので
適宜、時間にあわせて選んでします。
朝、聴くことが多いのはアリシア・デ・ラローチャの全集
昼、聴くことが多いのはフリードリヒ・グルダの演奏
夜、聴くことが多いのは内田光子の全集です。
ラローチャ盤は、純粋無垢で整っていて朝向き。
内田盤は、よく考えぬかれた演奏ですが、ちょっと重いので夜向き。
もっとも好きなのが、
自由自在で即興的でリズム感が抜群のグルダ盤は昼向きでしょう。
ある人は、モーツァルトの演奏にいちばん近いと思われるのは
グルダの演奏じゃないかと言っていました。
最近、マイブームなのは
「グルダ/コンプリート・モーツァルト・テープス(6CD)」です。
彼の没後、偶然発見された未発表プライヴェート音源の
ダビングされたテープがその中身です。
正規録音に比べたら音質は良いは言えませんが、
一聴してグルダのものってわかります。
残念なのはソナタ18曲中、7番、18番がないこと。
しかしボーナス盤が入っているのはうれしい。
ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調K322の第二楽章アダージョはビックリ。
クレジットには、97年録音・グルダ自身によるクラヴィノーヴァの伴奏付きとあります。
多重録音なのでしょうか?
クラヴィノーヴァの音がオーケストラのように調音されていて
ピアノ協奏曲のように聴こえてきました。
いたずら好きというのは、あいかわらずですね。
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